まだ知られていないあの場所へ!アメリカの国立公園、穴場スポットへ
アーチーズ国立公園「デリケート・アーチ」(ユタ州)
アメリカ旅行といえば国立公園ツアー。メジャーどころのグランドキャニオン、ヨセミテの他にも、大自然の素晴らしさ・地球の歴史の驚きを感じさせてくれるスポットはまだまだあります。ラスベガスやロサンゼルス、シアトル発で行く”通好み"な国立公園へのオプショナルツアーに参加して、あなただけのお気に入りを見つけてみるのはいかがですか?
知る人ぞ知るアメリカ国立公園 おすすめオプショナルツアー
2016年8月現在、全部で59ヵ所あるアメリカ国立公園の中から、日本ではまだメジャーになっていないスポットへのオプショナルツアーをご紹介します。
■オリンピック国立公園 (ワシントン州)
「セカンド・ビーチ」と呼ばれる海岸は幻想的な景色
万年雪が積もる山、針葉樹の温帯雨林、約100km以上に及ぶ海岸線。スキーにジャングル体験、海水浴が一度に楽しむことができる世界遺産オリンピック国立公園。標高1500mの絶景ハイキングスポット「ハリケーン・リッジ」、コケがびっしりと茂った木々の雨林「ホー・レインフォレスト」、高い透明度を誇る三日月形の氷河湖「レイク・クレセント」、さらには温泉が湧き出るリゾートエリア「ソルダック・ホットスプリングス」など、さまざまな見どころを持つこの公園は、”3 parks in one”=”3つの公園がひとつになったよう”と呼ばれています。
■ジョシュアツリー国立公園 (カリフォルニア州)
ジョシュアツリーと奇岩のコントラストが異世界感を醸し出す
モハヴェ砂漠とコロラド砂漠が出会う位置にあるこの公園の名前は、モハヴェ砂漠の象徴する植物「ジョシュアツリー」から取られました。木々の独特ないでたちと、1億年前頃に冷えて固まったマグマの侵食によってできた巨大な奇岩群が合わさって、別世界のような景観が作り上げられています。ロサンゼルス発の日帰りツアーが定番ですが、公園内にはキャンプサイトが数多くあるため、岩や木々の陰にテントを張り泊まり込みで旅する人も多くいます。園内で見ることができると言われる240種類以上の野生の鳥たちや、巨岩をよじ登るロッククライマーたちを探してみるのも楽しそうですね。
■エバーグレーズ国立公園 (フロリダ州)
湿地を泳ぐアリゲーターと出会うエアボートの旅へ
フロリダ半島南端の大湿原エバーグレーズは、水深約15cm、1日に流れる水の距離はわずか30mという穏やかな川の流れ。風力で進むエアボートに乗り込んで、アリゲーターやカワウソ、サギ、フラミンゴといった水辺の動物たちを探しに行くアクティビティは、エバーグレーズの定番かつ人気のツアーです。ツアー会社によってはボート乗り場とアニマルパークを併設しており、エバーグレーズの生態系について学んだり、運が良ければアリゲーターの赤ちゃんを抱っこすることができます。マイアミやオーランドからは車でしか行くことができないので、レンタカーする予定のない方にはホテル送迎付きオプショナルツアーへの参加がおすすめです。
■アーチーズ国立公園 (ユタ州)
写真でもその大きさがわかる「ランドスケープ・アーチ」
ユタ州のシンボル「デリケートアーチ」を含む、約2000のアーチ型をした岩が点在するアーチーズ国立公園。ふたつのアーチが縦に重なった「ダブルアーチ」、100mを超える最大の「ランドスケープアーチ」、岩の先端に岩が立っている奇跡の「バランスロック」など、公園内のすべては地球の長い歴史と自然が生み出した芸術作品そのものです。トレイルを歩きながらそれぞれのアーチを見ていくことができるようになっているため、訪れる際は歩くための準備をしっかりと整えて。
■デスバレー国立公園 (ネバダ州)
塩の大地「バッドウォーター」。歩くとザクザクした感覚が楽しめる
年間降水量49mm、真夏には気温50℃を超えることもある、アメリカ国立公園の中でもっとも暑く、乾燥した地域。公園内最低標高・海抜マイナス86mの「バッドウォーター」の塩の結晶で真っ白な大地、塩と泥が混じり合って固まり、激しいデコボコとなった「デビルズ・ゴルフコース」といった、恐ろしいとも思えるような景色が広っています。一方、侵食された崖の斜面に色とりどりの鉱物が露出したカラフルな「アーティスツ・パレット」は、森林系国立公園とは違った美しさで訪れる者を魅了します。夏場に出かける際は、熱中症と日焼け対策を絶対にお忘れなく!