「仕事」と「家族」のほかに、居場所はありますか?
バーや習い事に行く、1時間程度で、気持ちをリセットできるかも!
「職場の人と家族以外と話すことはめったにない」
……そんな毎日を送っていませんか?
もしかしたら、日々のダルさや疲れが取れないのは、その閉鎖された状態で息抜きができていないことが原因なのかもしれません。
ポイントは「いつもと違う自分」でいられること
素顔の自分に戻って、ほっと一息してみませんか?
サード・プレイスとは、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所を指す。(中略)
『ザ・グレート・グッド・プレイス』という著書で アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ(英語版)は、サード・プレイスが、現代社会において重要であること、その場所に対する特別な思いなどを論じている。
出典:サード・プレイス - Wikipedia
「どういうことだろう?」と思った方は、次の質問について考えてみてください。
あなたはふだん、仕事と家族(恋人も含む)以外の人と話す「第三の場所」はありますか? また、仕事での顔、家族に見せる顔以外の「第三の顔」を持っていますか?
「第三の場所」を持っている人は、ストレス発散や息抜きがしやすくなり、コミュニケーションも軽やかに、ココロを上手に開放できるようになります。
それはなぜなのでしょうか? 次から解説していきますね!
職場での肩書に、無意識に縛られていませんか?
ヒトは、家や職場に問題がなくても無意識のうちに、母親や妻、父親や夫、職場での肩書きを背負いながら生活しています。肩書きを背負うということは、自分の役割をまっとうしようというプレッシャーを感じている状態です。
そのため、自分の居場所を家や職場だけにしてしまうと、ずっと気を張ったままの状態になってしまうことがあります。実はこれがストレスの原因になり得るのです。
そんなストレスを発散することができるのが、役割責任のない「第三の場所」なのです。
「第三の場所」を持つことの効果と重要性
幸せな家庭でも、肩書のないあなた自身になれる場所は必要なのです。
まわりにどんな人がいようと、あなたのプライベートの情報は一切関係言わなくてもいいし、あなたがいつもと違うキャラクターを演じたとしても誰も何も言いません。
1週間に1回でいいから、家族・仕事以外の人と、役割責任のない自分になってみましょう。習い事をしている「熱心な生徒」としての顔だったり、バーや近所の定食屋の「常連のお客さん」の顔でもいいんです。
お稽古での顔、カフェでの顔、バーでの顔……など、いくつかの顔を作っておけばいいのです。いつも新しい場所に行くよりも、居心地のいい「あなたの居場所」になるように、決めた場所を作ったほうがいいでしょう。
そこへ、仕事がうまくいかない時などに、フラッと立ち寄るのです。
すると、あなたは「仕事の肩書のあなた」の延長を断ち切り、「いつもの席に座っている、○○さん」になることで、気持ちをリセットできるはずです。これこそが、最高のストレス発散につながるのです。
当然、ストレスを発散すれば、だるさや疲れから解放されますし、あなたの大切な人に対していつもより優しくなれるきっかけになります。
仕事でイライラしたまま帰宅してパートナーに当たってしまうところを、第三の場所のバーで、たった1時間過ごすことでリラックスする。職場で気持ちの余裕がないときに部下がミスをするとつい怒ってしまうところを、優しく注意してフォローできるかもしれません。
このように、大事な2つの居場所にストレスを持ち込まないために、第三の場所を利用してほしいのです。
「第三の場所」は、オンラインの世界でもOK
インターネット上で第三の場所を作る人も!
自分がいつもの自分でいなくていい場所、それはインターネット上に作ることもできるんですね!
チャット以外でも、オンラインゲームで別の名前の人物になって現実とは違うキャラクターを演じたり、個人ブログでブログの読者とコメント欄等で交流してもよいかもしれません。その場合、SNSなどのように、リアルの友達関係とつながらないようにしてくださいね。
ただし、オンラインの世界の場合は、ハマりすぎには注意! ただの現実逃避やネット依存になってしまっては意味がありません。大切な家族やパートナー、仕事のためのちょっとした「息抜き」ということを忘れないでください。