男のこだわりグッズ

可能性の塊としてのトートを新たにデザインした革鞄

トートバッグのカジュアルな使い勝手の良さと、ビジネスバッグに求められるものの融合は、様々な形で行われ、ビジネストートという名称も出来ました。そして遂に、その両方の良さを併せ持ちながら、男女問わず使えるカッコいいトートが誕生しました。そのTOMOEの「BOLD TO」をご紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

トートバッグをビジネスで使うために必要なこと

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TOMOE「BOLD TO」6万3720円(税込) W42cm×H33cm×D16cm、約1500g

トートバッグの便利さは、何といっても、その自由さと収納力にあります。上から何でも放り込める気軽さと、それを受け止める大容量。それに加えて、大きく開いた開口部は、放り込むのに楽なだけでなく、中のモノを探すのにも手が突っ込めるし、視界は開けているしで、目的のものを取り出しやすいのです。

ただ、その便利さをビジネスの現場で使おうとすると、いくつかの問題が出てきます。何より、大きく開いた開口部が、カジュアルに使うには便利ですが、ビジネスでは何となく不用心に見えてしまいます。落としたら中のモノがこぼれてしまう心配もあります。また、あの大きな把手は、肩からも提げられて、それもまたトートバッグの魅力の一つですが、男性には、肩に提げるにはやや窮屈だったり、カバンを立てて置いた時、大きな把手が邪魔になったりします。

他にも、曲線を使ったデザインがカジュアルっぽいとか、いくら何でもポケット類が無さ過ぎるとか、素材が、カジュアル過ぎる布製か、仰々しい革の両極端が多いとか、ビジネスバッグとしてサイズが最適化されていないとか、数え上げれば、結構沢山の不満がありつつ、しかし、ビジネストートというブリーフケースに比べて、内装が凝っていない分、大容量でも持ちやすいカバンの便利さ、扱いやすさは魅力的で、良いモノがあればなるべく使ってみたいと考えてしまいます。

新しいユニセックスのバッグブランド「TOMOE」

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TOMOE展示会の様子。モノクロームで統一された新ブランドの製品9つだけが並ぶ。

先日、「TOMOE」というブランドが立ち上がりました。野球用グローブの世界的な製造メーカーであり、その技術とタフなグローブ用レザーを使った機能的なカバンを作ってきたトライオンが、長年、国内の最高峰バッグブランドを手掛けてきた「鬼燈屋」、ユニークなバッグデザインを提案する「ヒカルマツムラデザイン」と組んで立ち上げた新しいバッグのブランドです。
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上部に蓋、邪魔にならないハンドル、コンパクトなショルダーストラップなど、ビジネストートに欲しかった機能が満載されている。

黒の革を使い、使用時にだけ引き出せるウレタン樹脂製のハンドルを機能とデザインのアクセントに用いた、どこか日本的なシックさを湛えた新しいビジネスバッグを提案していて、とても魅力的なカバンが揃っているので、このガイドサイトでも今後、少しづつ紹介していくことになると思います。その「TOMOE」が発表したトート「BOLD TO」が、ビジネストートが抱えていたいくつかの改善して欲しい部分に対して、答えを出してくれていると、ガイド納富は感じました。

トートバッグの象徴とも言えるハンドルをなくした「BOLD TO」

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ハンドル類を収納すると、キレイな四角い革の袋のような箱のような形状になる。

驚くのは、この「BOLD TO」、トートバッグなのですが、あの肩から提げる事も出来る二本手のハンドルがありません。パッと見ると、ハンドルがない、単なる革の箱のようにも見えます。やや横長のシルエットは、大きめのブリーフバッグといった感じ。しかし、大きく開いた開口部は紛れもなくトートバッグのものです。
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このハンドルが、引き出しやすく握りやすい。デザイン、構造などがとても良く考えられている。

ハンドルは、上部にあるウレタン樹脂のバー。これを引っ張るとハンドルになります。が、それはトートバッグの長いハンドルではなく、ブリーフケース的な短いハンドルです。つまり、このハンドルを使うと、このバッグはブリーフケース的に使えるわけです。しかも、このハンドル、よくある引っ張り出すと出てくるハンドルとは一味違って、ハンドルが収納された状態でも、手がハンドル部分に掛かりやすく、収納されていることを意識せず、そのまま握って持ち上げればハンドルになるのです。これがとても気持ちいい。
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内部もシック。見えているのはファスナーポケットだが、反対側にはマチが付いた携帯電話やデジカメ、手帳などが入れられるポケットが大小各一個付いている。

開口部は内側に収納できる形の蓋が付いていて、ファスナーを閉めると中が見えなくなるし、カバンを倒しても荷物が飛び出すことはありません。内装も、片側にファスナーポケット、もう片側にはマチ付きの小物入れ用ポケットが2つと、機能的にはブリーフケース的です。革が柔らかく、扱いやすいのですが、きちんと自立するように作られているので、カフェなどで仕事する際も、椅子の脇に置くと、資料の出し入れがスムーズで扱いやすいのです。
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このショルダーストラップの長さ、大きさが絶妙。邪魔にならず、肩に掛けやすい。

で、肝心の肩に提げる機能ですが、専用の短い着脱式のショルダーストラップが付いていて、それを使うと、まるで普通のトートバッグのように肩に提げることが出来ます。このショルダーストラップが細身で、しかも1本なので、二本手のハンドルを提げるのに比べて、脇の下のスペースが出来るし、ハンドルのように片方が肩から滑り落ちることもなく、床などに置いた時もハンドル自体が邪魔になることがありません。この解決方法は上手いと思いました.。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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この側面のベルトでマチを絞ることが出来る。

さらに、両サイドに付いているベルトを締めると、上部のマチ幅が短くなり、荷物が少ない時に開口部がだらしなく開くことを防げたり、底鋲の代わりにウレタン樹脂のハンドルと同じデザインのパーツを使っていたり、ファスナーのノブが大きいだけでなく指にフィットする曲面になっていたりと、細かいところまで気配りが行き届いています。この丁寧にアイディアを積み重ねて作られている感じは、TOMOEのコンセプトなのでしょう。見事に、ビジネスでも支えるトートバッグを完成させています。
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底鋲に代わりに付けられたウレタン樹脂のバーはハンドルと同じデザイン。

とにかくデザインがシンプルでシックで、しかも柔らかく上品な革を使っているため、男性が持てば男性的に、女性が持てば女性的に見えるようになっているのが凄いのです。ポイントだけ曲線を使って、武骨なイメージにならないように、しかし、スッキリしたシルエットは崩れないように、じっくりと調整されたデザインなのです。このバランスをW42cm×H33cm×D16cmという、比較的大きなボディの中で実現しているのですから、感動的でさえあります。TPOも年齢も選ばず、中に入れる荷物も選ばず、どんどん放り込んでどこにでも持っていける、こんなに楽なカバンは珍しいのです。

<関連リンク>
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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