上場来安値に近接!利回り14%超の1万円株主優待
今回は観覧車の利用券というユニークな株主優待銘柄のご紹介です。高い利回りと1万円台で購入できる手軽さが魅力です
まずは銘柄データを見て見ましょう。
【銘柄データ】 サノヤスホールディングス(東証1部<7022>)
【予想配当+予想優待額面利回り】 14.5%
【2016年6月22日株価】 161円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=1万6100円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 5円
【株主優待権利確定月】 3月末
今回は100株を購入し、「パレットタウン大観覧車」(東京都江東区)の利用券2枚を獲得したケースを想定しています(株主優待は一般販売価格が920円ですので、920円×2=1840円で計算しています)。株価が変わらなくとも、7~8年の株主優待と配当でモトが取れる計算となります。
業績は減益基調で株価も下落基調続くが・・・
業績については減益基調が続いています。前期の業績を事業別に見ると、まず中核の造船事業ですが、新造船の供給過剰状況が続き、厳しい状況が続いています。さらに、リーマンショック以降に受注した新造船の売上計上が多くなったために、前期の造船事業の売上は0.8%増の347億3700万円と伸びたものの、営業利益は31.5%減の17億8900万円になったとあります。ということは、今後はさらにリーマンショック後に受注した新造船の売上割合が増える可能性があると見られるため、今後も減益基調が継続すると予想できます。一方、建設工事用機械製造、化粧品機械製造などの陸上事業は売上が32.7%増の131億5800万円、営業利益は63.9%増の11億8200万円と好調です。遊園地機械の製造や遊園地運営を行うレジャー事業は、新規事業のレジャー施設経営による売上が加わったことと既存遊園地が増収となったことにより、売上は0.3%増の39億6500万円、営業損失は3億1900万円(前年は4億4400万円の損失)に。ソフトウェア開発等を行うサービス事業においては従来非連結子会社であった4社を連結子会社としたことにより、売上が285.1%増の10億9900万円、営業利益が211.4%増の7900万円となっています。
今期の業績予想は売上が2.5%減の520億円、営業利益が81.1%減の4億円、経常利益が88.6%減の2億円、純利益が51.2%減の1億円となっていますが、造船事業以外の状況を考えると、やや保守的すぎる予想かとも思います(ただ、為替レートは1ドル=110円を想定していますので、現在の為替レートが続くと最悪下方修正の可能性もなくはありません)。
一方、株価は上場来安値の120円に近接しつつあり、少なくともその近辺まで下がれば、利益の低迷を織り込んだと言えると思います。ちなみに同社のBPSは581.8円であり、現在の株価でもPBRは0.28倍と割安感があります。上場来安値近辺で拾えれば、株主優待を得ながら、時折ある急騰や株価の回復を待つというスタンスが取れると思います。
参考:日本株通信
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