どこまで円高が進行する?
以前「107円台突入!円高進むドル円相場の下げ止まりは?」の記事では、ドル円はチャートを見る限り、サポートラインが見当たらないので、円高進行が止まったとは言い難いので、まだ円高が進行する可能性があると解説しました。ドル円はその後、円高と円安を繰り返して方向感のない動きをしていましたが、5月初めには1米ドル105円台をつけ、そして6月18日には、5月初めにつけた1米ドル105円台50銭前後を割り込み103円台までドル売りが進行しました。ドル円相場では、やはり円高進行が底打ちをしていませんでした。
ドル円市場ではドル売りが止まらず、どこまで円高が進行するのでしょうか。先の決算発表では、円高進行を懸念した多くの上場企業の想定為替レートは1米ドル110円程度でした。しかし、今は105円を割り込む水準。株式市場にも少なからず影響を及ぼすでしょう。
そこで、株式市場の動向を考える上で押さえておきたい、2016年後半のドル円相場の動向を考えてみます。
ドル円相場の現状を確認
まずは、ドル円の2016年からの動きを日足チャートで確認してみましょう。2016年に入ってから一貫して円買いが進んでいてることがわかりますね。
ボリンジャーバンドで確認する
それでは、ボリンジャーバンドにチャートを切り替えてみてみましょう。ボリンジャーバンドとは、ミッドバンドと呼ばれる移動平均線を中心に、上下にプラス・マイナス1σ、プラス・マイナス2σの、計5本の線(バンドと言います)で表示される株価チャートが一般的です。が、プラスマイナス3σまで表示するものもあります。
このバンドは、いつも同じ幅で表示されるわけではありません。株価の動向に合わせて、バンドが広くなったり、狭くなったりします。バンドが一定の幅で水平な時期はボックス相場とみなすことができます。そして、バンドは上下どちらの方向にも広がり、バンドが広がった場合にはその方向に応じたトレンドが発生したと考えることができます。
ボリンジャーバンドの売買タイミングの判断法については、「日経平均1万5000円で今後は上がる?下がる?戦略は?」を参考にしてください。
今後の動向を分析
ボリンジャーバンドでは、バンドが大きく広がった形状になっており、新たなトレンドを形成してしまったことがわかります。ただ、ドル円が上昇トレンドのままで、押し目を形成していると考えるのであれば、半値押しの水準は、大雑把に言えば102円前後が考えられます。過去2013年から2014年にかけて、100~105円前後で値動きがもみ合っていることを考えると、いったんはこの辺りでの下げ止まりが期待できるのではないかと考えています。
ドル円のチャートを見る限りでは、底打ちのチャートパターンが表示されていません。ですから、今しばらく日柄、時間が必要になるのかもしれません。当面は、新トレンドがどうかに注目し、しばらくは短期売買で、吹いたら売り、もしくは戻り売り戦略が良いでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします
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