日経平均株価は大幅な下落
日経平均株価は5月2日、一時は1万6,000円を割り込む等、500円超も下落しました。先週の4月28日は、日銀会合で現状維持が発表が行われるとともに大幅な下落に転じ、1万7,400円前後から1万6,700円あたりまでおよそ700円ほど下落しました。4月に入ってからと言うもの、日経平均株価は3月につけた高値を上回り、1万7,000円台を底堅く推移していました。日銀会合への期待で上がり、現実で下がる相場に、期待の大きさが伺えました。
さらに、ドル円市場では、円高ドル安傾向が進んでおり、1米ドル106円台で推移する状況です。
2016年は年始から株式市場が大幅に下落したこともあり、「これから株価はどうなるのだろう?」と考えている個人投資家も多いかもしれません。そこで、これから株価がどう動くのかを考えてみました。
日経平均株価の現状
日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。4月中旬以降の上昇を、たった2日で帳消しにしてしまいましたね。
窓とは
上のチャートに囲みをつけました。日経平均株価は4月25日に1万7,613円まで上昇しましたが、4月12日(1万5,963円)から13日(1万6,132円)に窓を開けて上昇しています。左側の囲みです。買い(もしくは売り)が殺到して取引が成立せず、前日よりも高い(低い)株価で取引が成立するような場合、株価チャートに隙間のような空間が生じます。この空間のことを「窓(空)」と言い、例えば好業績の報道があった時等に見られます。
株価は一般的に、窓に吸い寄せられるように動くと言われています。ですから、株価の下に窓が開いた場合には株価は下に吸い寄せられ、株価が上に空いた場合には株価は上に吸い寄せられます。そして、窓を埋めるか否かで、株価の力強さを知ることができます。
これからどうなる?
5月2日現在、前述した下に空いた窓はまだ埋めていません。ですから、まずはこの窓を埋めるかどうかに注目になるでしょう。また、それが底打ちになるのかと言えば、まだそれが底打ちになるとは言い切れない確率が高いかもしれません。
と言うのも、これまで節となっていたトレンドラインをせっかく上に抜けたにも拘わらず、再び押し戻されるチャート形状になってしまったからです。さらには、下落する過程で今日再び窓を上に空けてしまいましたので、窓を埋めるために上昇する可能性も考えられます。
底打ちを確認できるまでは、当面は短期売買に徹し、吹いたら売り、もしくは戻り売りに徹した方がよいかもしれません。
●毎週日曜日、株式市場をチャートで分析したメルマガを配信中。
>>手に入れたい方はコチラから登録ください!【無料メルマガ】