Collector GT Dirt Tracker Style
[車両価格:690万円]東京モーターサイクルショーに展示されていたモデルのひとつで、コレクターGTをベースに「モトコルセ」が組んだバリエーション1と言えるもの。その名にあるとおり、オフロードバイクのテイストを取り入れたスタイルが特徴的です。
ベースモデルからしてハイグレードなコレクターGTに、ドライカーボン製ホイールにブロックパターンのスクランブラータイヤ、特別仕様のブレーキディスク、ハイポジションのハンドルバーを換装。690万円という価格はとてつもない金額ではありますが、取り入れられたメニューの相場を考えれば妥当なものだと思います。試乗はかないませんでしたが、そのパフォーマンスは推して知るべし。特注仕様のエンジンもハーレーのようなクルーザー然としたものではなく、切れ味鋭いセッティングになっているとのことなので、ワインディングを走らせるのが楽しみなモデルといえるでしょう。
Collector GT MOTO CORSE Edition C
[車両価格:867万円]ダートトラッカースタイルと同じくコレクターGTをベースに、販売店「モトコルセ」が独自のカスタムメニューを取り入れたアヴィントンとのコラボレーションモデル。中身はまるで異なるものの、ハーレーと同じ空冷Vツインエンジンを搭載しているヨーロッパ版フルカスタムバイクとして見ると、これも価格相応のプレミアムバイクだと言えるでしょう。
よりソリッドなロードレーサーに仕上げられたスペシャルエディションモデル。どのパーツを見ても、備わっているのは世界最高峰と呼ばれるものばかりで、867万円という価格もお値打ちに見えてくるほど。というのも、仮にS&S社製Vツインエンジンの供給のみで、フレームからすべてフルオリジナルで作っていけば、間違いなく1000万円以上はしてしまうからです。量産ベースでありながらオンリーワンなスーパーカーを手に入れられるという観点から見れば、バイクをこよなく愛する趣味人にとっては決して高い買い物ではないでしょう。
近年のカスタムバイクブームにおけるひとつの答えとも言える存在、アヴィントン。日本でここまで突き抜けたスーパーバイクを手がけるメーカーはありませんが、モータースポーツを文化として楽しむ欧米だからこそ生まれたモデルだと言えると思います。