目指すはカフェレーサースタイル

ハーレー・ロードスター カフェカスタムモデル

ハーレー・ロードスター カフェカスタムモデル


2016年5月に鮮烈デビューをはたしたハーレーのストリートスポーツモデル「ロードスター」。これまでのスポーツスターモデルのスペックをワンランク高めたこのマシンは欧米のモーターサイクルムーブメントを体現した一台とも言え、日本でも高い人気を博しています。

一見すると上級者向けバイクのようにも見えますが、実はそうではありません。私も何度か試乗の機会に恵まれていますが、これほどビギナーに優しいモデルはないと思わされる優秀なモデルなのです。
ハーレー純正カスタムパーツ「セパレートハンドル」と「バックステップ」を装着

ハーレー純正カスタムパーツ「セパレートハンドル」と「バックステップ」を装着


「カフェレーサー」をコンセプトとするこのロードスター、このほどそのスタイルをよりソリッドにするハーレー専用カスタムパーツ(セパレートハンドル、バックステップキット)が開発されるなど、ロードスターカスタムの世界がさらに深まりつつあります。

ロードスターというバイクの性質から、目指すは戦闘的なストリートバイク。操るには乗り手の技術はもちろん、カスタムするビルダーの能力も半端なものでは務まりません。だからこそハーレーカスタムの世界は奥深く、そして楽しいのです。

今回、そんなロードスターカスタムのなかでもとりわけクオリティの高いモデルを3台ご紹介します。


シルエットの美しさは随一[トランプサイクル]

トランプサイクル(大阪)によってカスタムされたロードスター

トランプサイクル(大阪)によってカスタムされたロードスター


一見するとノーマルとほとんどシルエットに違いがないように思える大阪のトランプサイクルによるフルカスタム・ロードスター。ヨーロッパ製バイクのようなシックなカラーリングとは裏腹に、職人だからこそ実現できた細やかな作り込みでしっかりと違いを見せつけてきます。
トランプ オリジナルのフルチタンマフラーにバックステップ、シートを備え、さらにタンクをローマウント加工しレーシーなシルエットを実現

トランプ オリジナルのフルチタンマフラーにバックステップ、シートを備え、さらにタンクをローマウント加工しレーシーなシルエットを実現


突き上げたメガホンマフラーにバックステップといったレーシーなディテールもさることながら、実は見どころとなるのは車体のシルエット。ハーレーの美しさはタンクからリアエンドにかけてのラインだと言われるのですが、より低く、より流麗に魅せるため、タンクをローマウント加工し、さらにオリジナルのカフェスタイルシートと組み合わせることでベースモデル以上の美しさを引き出しているのです。
トランプ版ロードスター レフトビュー

トランプ版ロードスター レフトビュー


ストリートレーサーとしてのキャラクターはそのままに、無駄を取り除いて引き締まったボディを手に入れた一台。ロードスターにふさわしいカスタムメニューの集大成と言えるでしょう。

[手がけたショップ]
TRAMP CYCLE


カフェスタイルを極めた[シュアショット]

著名カスタムショップが手がけたディテールによって進化したロードスター

著名カスタムショップが手がけたディテールによって進化したロードスター


先ほどのトランプ製ロードスターと見比べれば一目瞭然、ノーマルのスタイルを完全に払拭した戦闘的なマシンができあがりました。千葉・八街のカスタムショップ「シュアショット」によるカスタムは、ストリートレーサーというキャラクターのロードスターを一層強烈なものにしているのです。
チェリーズカンパニー製のセパハン&メーターステー、トランプ製2in1エキゾースト、そしてシュアショットのボディパーツで渾身のカフェスタイルを手に入れた

チェリーズカンパニー製のセパハン&メーターステー、トランプ製2in1エキゾースト、そしてシュアショットのボディパーツで渾身のカフェスタイルを手に入れた


オーダーメードというオリジナルのセパレートハンドルにバックステップ、そしてブラックアウトした2in1メガホンマフラーというメニューは、カフェレーサースタイルを目指すうえでのマナーとも言えるもの。そこにシュアショットがスポーツスターのために生み出したフューエルタンク & シートカウル(シートはスエード)という組み合わせが、流麗というよりもグッと攻めるスタイルへと雰囲気を高めているのです。
シュアショット版ロードスター レフトビュー

シュアショット版ロードスター レフトビュー


マシンの印象を決定づけているボディパーツもカーボン製と、軽量化という点でマシンの性能アップに大きく貢献しています。正直、ここまでやりきったカスタムロードスターは今後もそう現れないんじゃないでしょうか。にもかかわらず、「まだカスタムしたい箇所があるんです」とオーナーはさらなる進化に意欲的。どこまで変わっていくのか楽しみな一台と言えます。

[手がけたショップ]
シュアショット


最強のフットワークこそ真髄[ハーレーシティ中野]

最強の足腰を手に入れたハーレーシティ中野のロードスター

最強の足腰を手に入れたハーレーシティ中野のロードスター


ハーレーダビッドソンの正規販売店(ディーラー)で、こんなマニアックなカスタムをするところがあるとは……。そう唸らされずにはいられない、とんでもないロードスターがこれです。手がけたのは、東京・中野に居を構えるハーレーダビッドソンシティ中野。ハーレーの世界ではちょっとしたカスタムセンスに秀でたディーラーで、店を牽引するクロームコンサルタントの松本泰輔店長がメニューを組みました。
各所にアメリカ製ビレットパーツを配し、スペックとともにビジュアルをもレーシーな仕上がりとした

各所にアメリカ製ビレットパーツを配し、スペックとともにビジュアルをもレーシーな仕上がりとした


ストレートロードでのスタートダッシュ & スピードを競うモータースポーツ「ドラッグレース」にも参戦できるレベルのバイクにすべく、エンジンの性能を最大限引き出すマフラーなどをチョイス。

さらに、もっとも強烈なパワーがかかる「バイクの足腰」とも言えるスイングアームをアメリカ製の高剛性製品に取り替え、ノーマルのものとは比べものにならない強靭なフットワークを手に入れています。加えて、リアタイヤをしっかり見せるためのフェンダーやアメリカ製フットペグなど、心憎いチョイスも見逃せません。
ハーレーダビッドソンシティ中野版ロードスター レフトビュー

ハーレーダビッドソンシティ中野版ロードスター レフトビュー


元々高い性能を併せ持つロードスターをより凶暴にした、バイク乗りにはたまらない一台。ロードスターというマシンの性質を考えるとこういう方向性でのカスタムも表現のひとつだと改めて感じさせられた次第です。

[手がけたショップ]
ハーレーダビッドソンシティ中野


個性を際立たせてこそハーレーライダー

カスタムとはただ派手にすることではなく、オーナーのライフスタイルに合った一台へと昇華させてやることが目的です。"レーシーなハーレー"ロードスターをベースとすると、上記のようなスタイルのカスタムがもっとも似合うのでしょう。まずは自分のスタイルに近しいバイクはどれか、好みのモデル選びから想像を膨らませると、理想的な一台を手に入れられるかもしれませんね。


[HARLEY-DAVIDSON XL1200CX ROADSTER SPECIFICATIONS]
全長/2,185mm
全幅/840mm
全高/1,080mm
ホイールベース/1,505mm
シート高/785mm
車両重量/259kg
エンジン型式/Air-cooled, Evolution
排気量/1,201cc
フュエルタンク容量/12.5L
フロントタイヤ/120/70R19 M/C 60V
リアタイヤ/150/70R18 M/C 70V

【メーカー希望小売価格】(消費税込/2017年6月現在)
[ビビッドブラック] 155万6000円
[ブラックデニム] 158万5000円
[ベロシティーレッドサングロ] 158万5000円
[ビレットシルバー / ビビッドブラック] 161万円

▼関連記事
>> ハーレー・ロードスター試乗インプレッション記事
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。