XL1200X(2015) / HARLEY-DAVIDSON Japan
ブラックアウトしたボディにうずたかく持ち上げられたエイプバー、ホワイトリボンタイヤ、無駄のないボディラインと、ハーレーらしい独創的なスタイルのマシン。これに採用されているのはすべてハーレーダビッドソンの純正パーツで、プロデュースしたのは日本のハーレー界の総本山 ハーレーダビッドソンジャパンです。
ベースモデルは、ハーレーのラインナップの中でも屈指の人気を誇るXL1200X フォーティーエイト。2015年の東京モーターサイクルショーのハーレーブースに展示され、多くの来場者の目をひきました。
ノーマルの写真と見比べれば、ありとあらゆるところがカスタマイズされていることがわかるでしょう。前後16インチホイールをスポークからビレット感あふれるキャストへと変更し、それでいてファットタイヤを履いた本来のシルエットはキープ。「ダークカスタム」というハーレーのコンセプトに則ったカラーリングを強めつつ、フューエルタンクはマーブルデザインのグラフィックとするなど、さりげないところで個性を放つ一台に仕上げています。
ビンテージ感を演出するホワイトリボンタイヤと真っ赤なブレーキキャリパーがアクセントとなり、黒いボディそのものを際立たせています。おしゃれ感まで兼ね備えたこのフォーティーエイトは、まさにオンリーワンなカスタムバイクです。
[手がけたショップ]
HARLEY-DAVIDSON Japan
※最寄りのハーレー正規ディーラーならどこでも対応可能です
XL1200S(2001) / TM Garage
なんとも幻想的なスタイルにまとめられたスポーツスター版カフェレーサー。オーナーは埼玉県・川越のペイントプロショップ「TMガレージ」代表の橋本崇さんで、以前から所有していたスポーツスターをカフェスタイルへとカスタムしようと、自身のネットワークを駆使したフルカスタムプロジェクトを敢行、そこから生まれたマシンなのです。
ベースモデルは、1996年から2003年までハーレーにラインナップされていたスポーツスターXL1200S。ツインプラグシステム(1998~2003年仕様)にプリロードアジャスター付きサスペンションを前後に備えるなど、よりスポーツライドにシフトした走り仕様のスポーツスターです。
注目はカウルやタンク、シートカウルなどのメタルワーク。ちょっとお目にかかったことがない造形を生み出したのは、東京・吉祥寺のカスタムショップ「チェリーズカンパニー」。代表の黒須嘉一郎さんはハーレーやBMWバイクのカスタムプロジェクトに指名参加されており、また日本最大級のカスタムショー「ヨコハマホットロッドカスタムショー」で前人未到の3連覇を達成するなど、名実ともに日本一のカスタムビルダーとして知られる御仁なのです。
スポーツスターのノーマルタンクを前後逆に取り付けるという仰天アイディアを取り入れたカフェレーサー。ハーレーとしての匂いを残しつつ、今までに見たことがないシルエットを手に入れたストリートマシンこそ、カスタムバイクのあるべき姿を指し示しているのかもしれません。
[手がけたショップ]
TM Garage & Cherry's Company
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