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名古屋土産の定番「ういろう」の知る人ぞ知る名店(2ページ目)

名古屋名物・ういろう。隠れた和菓子処である名古屋の中でも、定番中の定番といえる伝統ある銘菓だ。駅の売店や百貨店には有名店の商品がズラリ並ぶが、今回はあえて土産物売り場には置いていない知る人ぞ知る絶品ういろうを紹介!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

季節のういろうに名古屋名物とのコラボういろう「菊里 松月」

どら焼きや大福、草もち、花見だんごなど、庶民的な和菓子がバラエティ豊かな親しみやすい老舗和菓子店。ういろうは高温で蒸し上げることで生まれる、つやと粘りを重視。弾力のある歯ざわりから深みのある甘さが広がります。
ういろ

白ういろう1棹540円、よもぎういろう1棹702円、鬼まんういろう486円


「昨今はひと口サイズやハーフサイズなど食べ切りやすいものがウケるので試作したこともあるのですが、どうしても出来上がりが微妙に違ってくるので、昔ながらのひと棹ずつのサイズと製法を守っています」とご主人。

一方で、季節ごとに味わいや香りの変化を楽しめるよう、味のバリエーションを広げる努力は惜しみません。春はさくらによもぎ、夏は枝豆、秋は柚子に小倉栗、冬は黒豆。四季折々の素材を盛り込んだういろうで季節感を演出します。

ういろ

大正12年創業。店舗は新しくショウケースに並ぶ多彩な和菓子も華やか

定番は白、西尾抹茶、黒糖、栗の4種。もうひとつユニークなのが鬼まんじゅうういろう。名古屋特有のおやつ菓子、鬼まんじゅうとういろうのコラボ商品として4年前に商品化されました。さつまいもの角切りが練り込んである上、生地もさつまいものペースト入り。ういろうならではのもちもちした食感の中から、いもの甘みが広がり、まさに両者の魅力がバランスよくかけ合わされています。

菊里 松月
  • 名古屋市中区新栄3-23-10
  • TEL052・241・5317
  • 地下鉄新栄駅、または地下鉄・JR千種駅より徒歩10分
  • 8:30~18:00
  • 木・第3または第4水休
  • Yahoo地図情報

喫茶でいただく“できたてもちもち” ~山中羊羹舗

明治33年の創業以来、羊かんやういろうのいわゆる棹物の菓子を中心に作っている老舗。
ういろ

ういろうは1棹680円。店内でいただくういろうセットはほうじ茶付きで515円

米は寒冷地の硬質米、砂糖は純度の高い白ザラ糖を使い、さらにくずを加えます。この素材へのこだわりと材料を混ぜるタイミングなどの経験値によって、もっちりしつつも決してべたつかずに歯切れもいい、独特の食感が生まれます。

ういろ

大須・万松寺通のアーケード街の一角

種類は白、抹茶、黒砂糖の3種。素材の持ち味と食感を堪能するなら白。抹茶は鮮度抜群のひきたて、黒糖はアクの少ない宮古島産と、やはり素材にはこだわり、親しみやすくも贅沢な味わいに仕上がっています。

喫茶ではほうじ茶付きのういろうセットが。できたばかりのういろうのもちもち感は、めったに味わえるものではありません。大須散策の途中でういろうで一服、もオツなものです。

山中羊羹舗
  • 名古屋市中区大須3-31-7
  • TEL052・241・4891
  • 地下鉄・地下鉄上前津駅より徒歩3分
  • 10:00~19:00(喫茶は12:00~)
  • 木休(祝日は営業)
  • Yahoo地図情報

この他、有名店にも、昔ながらの製法や素材にこだわったプレミアムな商品はあり、普及品とはひと味違う美味を味わえます。“ういろうってこんなもの” なんて先入観にとらわれず、あれこれお試しの上お好みの逸品を見つけてください。
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