中学生・高校生の子どもにお金の使い方をどう教える?

小さいうちは貯金箱でお金を管理しよう

小さいうちは貯金箱でお金を管理しよう

春休みは中学生や高校生が散財しがちな時期です。子どもがいる人はお金の使い方が気になる時期ではないでしょうか。具体的には以下のような支出になります。

・暖かくなってきたので、遊園地やレジャーパークへのお出かけ費用
・デート費や友人との遊び費
・離ればなれになるお友達への贈り物の費用
・新しい文房具や学校用品


これらに関わるお金を全てお小遣いで賄うか、一部をお小遣いで賄うかは年齢や家庭の教育方針によると思いますが、短い休みの間でも、比較的散財しやすいのが春休みとも言えます。

休みは長い為、計画的にお金を使おう、バイトをしよう、という考えが出てきます。冬休みはクリスマスやお年玉といった子ども達にメリットのあるイベントが多い為、意外と困りません。春休みについ使い過ぎて、お小遣いもお年玉も無くなってしまった……という子ども達がいてもおかしくありませんね。

お金に困る経験が子どもを成長させる

でも、この「困る経験」が子ども達を成長させます。

家庭での金銭教育というと、「無駄使いはだめよ」「貯金しなさい」この二つしかありません。しかし、お金は使ってこそ価値があり、使ってこそ学べるものです。

・お金があると好きなモノが買えて便利だな。
・使い過ぎてお金が無くなってしまった、困ったな。
・お金を貯めると欲しいと思っていたゲームが買える!
・友達にプレゼントを買ったら喜んでくれた。
・100円の物が70円で買えてラッキー!
・この店と、あっちの店ではなんでこんなに値段が違うのかな?
・財布を落とした!ショック!
・財布を拾った。落とした人困っているだろうな。交番に届けておこう。
・財布を落としたり、盗まれたりしないようにポケットではなくバッグに入れておこう。
・お手伝いをしたらお金をもらった!
・欲しいものがあるからバイトして稼ごう!
・お金を稼ぐって大変だな。


良い金銭感覚はお金を使って初めて身に付く

このように、お金を使うことで、色んな経験ができ、困る事で学び、やりくりする知恵がついてきます。子どもの頃のお金の失敗は金額的にも小さく、家計でカバーできるものがほとんです。しかし、お金を扱う経験も失敗も少ないまま大人になると、失敗する金額も数十万円~数百万円と大きくなり、自己破産などになれば大切な「信用」までも失ってしまうことになります。

お金から子どもを遠ざけるのではなく、子どものうちにたくさん失敗と成功を経験させ、散財してしまった子ども達が、そこから何を学びどうお金と付き合っていくのか?と少し大きな心で見守ってあげるのも親の務めですね。

万引きやギャンブル、援助交際、借金、といった危険サインの見つけ方

子どもが今いくら持っているのか?何にいくら使っているのか?ある程度親が把握しておくことも大切です。中高生になると子どもの物を触ることが難しくなりますので、普段どのようなモノを買っているのか?普段の会話や持ち物から察していくと良いでしょう。親子のコミュニケーションが重要になります。

注意すべきサインは、小遣い以上の持ち物(バッグやアクセサリー、衣類、ゲーム等)を数点持ちはじめた時です。1~2点ならお年玉やお小遣いを貯める事で買う事ができるでしょうが、数点持ちはじめた場合どこからそのお金が出ているのか明確にしたいものです。

ただ単にお小遣いが不足しているのか?それとも友人や異性といった人間関係に問題があるのか?親子のコミュニケーション不足で、親の気を引くためなのか?色んな意味でのサインと取れますが、早いうちに気付いてあげるのも親の役目です。

若い大人でも同じです。月給以上のバッグ等の持ち物、年収以上の車、これらを持ち始めた時は身の丈以上の生活をしていると察することができます。普段のショッピングや車などは比較的に簡単に借入ができますので、分かりやすいサインとも言えます。

20代半ばまでは親の金銭感覚が子どもの常識となる

「子は親の背中を見て育つ」という言葉の通り、お金に関しても親の姿を見ており、それが正しいと思ってしまいます。20代前半までは親の経済観念の中で生きてますので、親の金銭感覚が子どもの常識となります。

従って、親がギャンブルをしていたら子どもも賭け事をするようになります。親が借金をして身の丈以上のモノを買っていたら、子どもは自分のお小遣いで足りない部分を借金で補って当然と思うでしょう。

基本的には子どもの多くが親と同じような金銭感覚となりますが、借金取りが自宅に来て怖い思いをしたといった経験があると、「親の様にはならない」と親を反面教師にして、ギャンブルは全くしない貯蓄型の子どもが出来上がります。

そうなると不安を消す為にお金を貯めているので、なかなかお金を使う事ができず、お金を使って人生を楽しむことができない寂しいことになりがちです。親から受け継いだ金銭感覚には良いモノとあれば悪いモノもあります。どのようにシフトすれば自分らしい人生を過ごせるのか?と真剣に考え始めた時に初めて、親の経済観念から卒業し経済的自立のスタートです。

子どもの経済的自立を促すのが親の役目

子供の金銭感覚を養う為にも、まずは親自身の金銭感覚を養うことからスタートさせるべきです。金銭感覚は普段の家計管理から養えるものなので、ぜひ子どもと一緒にスーパーや買い物に行きましょう。高校生の金銭教育のセミナーなどで、進学や就職後に毎月の生活費は何にいくらかかるのか想定してマネープランを作成しようとしても多くの生徒が携帯電話の料金しか知らないというのが現状です。物の値段や価値を知るにはスーパーは良い学びの場になります。

「良い仕事に就いて高い年収が稼げるように」という事には親は大きなエネルギーを注ぎますが、稼いだお金をどう管理し守り増やしていくのかを本人任せではとても危なっかしいものです。「稼ぐ・減らす・貯める・増やす」の4つをバランスよく教え、少しづつお金の器を大きくしていくことで経済的自立ができるようになります。

ニートなど経済的自立ができていない子どもは、親の老後資金を食い潰す可能性があります。共倒れしない為にも、親子でお金について考えてみましょう。

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