3月26日、いよいよ開業!東京~新函館北斗は約4時間
北海道新幹線の新青森駅~新函館北斗駅(148.8km)が、2016年3月26日に開業し、東北新幹線との直通運転を開始する。東京から新函館北斗まで最速4時間2分で結ぶ。新型車両H5系もデビュー、北海道の新しい鉄道の旅が始まる。このたび、新函館北斗~木古内間を試乗することができたので、その様子をレポートしよう。
北海道新幹線の当面のターミナル新函館北斗駅
当面、新幹線の北端の駅となる新函館北斗。函館市街地の中心函館駅よりJR函館本線の普通列車で5駅20分程の場所に位置する。現在は渡島大野駅という駅名であるが、新幹線開業時に改名する。
同時に五稜郭から新函館北斗までを電化し、新型電車によるアクセス列車「はこだてライナー」を運行、最速15分で函館駅まで行けるようになる。また、新幹線と在来線との乗り換えは階段やエレベーターではなく、平行移動での乗り換えができるようにホームが配置されている。
どんな車両?北海道新幹線用H5系
北海道新幹線開業と同時にデビューする新幹線車両はH5系。JR東日本が東北新幹線ですでに走らせているE5系とほぼ同じフォルムであり、車内の座席も似たスタイルだが、違いは以下の通り。
■色合い
グリーンとホワイトのボディは共通だが、その間のストライプは、E5系のピンクに対し、H5系はパープル。北海道のラベンダー、ライラック、ルピナスをイメージした色合いである。
■シンボルマーク
また、車体サイドのシンボルマークは、E5系は、鳥の「はやぶさ」だったが、H5系は、北海道の地図を元に、北海道へも飛来する「シロハヤブサ」をイメージしたマークとなって、E5系のように先頭車両のみならず、中間の3、5、7号車の側面にも取り付けられている。
車内はどうなる?
10両編成のうち、1~8号車が普通車、9号車がグリーン車、10号車がグランクラスなのはE5系と同じ。座席配置やシートのスタイルも変わらない。H5系特有のものとしては、窓側の席のみならずB、C、D席を含め全席にコンセントが付いたこと、車内照明にLEDを使用したこと、通路絨毯に模様を付け、普通車では雪の結晶をあしらったデザインが施されていること、などがある。もっとも、2015年度からのE5系増備車も全席コンセントが装備されるようになった。また、ドアの内側が黄緑色に塗られ、これはJR北海道のコーポレートカラーなので、北海道をアピールしたものと言えるだろう。
H5系のグランクラスは、どうなる?
10号車のグランクラスについては、車内でのサービス提供品(飲食物)がオリジナルなものとなり、特色を持たせることとなった。すなわち、食材やアルコール類に北海道産のものを使うことになる。
もっとも、「はやぶさ」として運行する場合、E5系とH5系は共通の運用となるため、乗車した列車がどちらにあたるかは、事前には分からない。