二階建ての古い木造家屋をロースタリーカフェに
中目黒駅徒歩1分という好立地ながら、人通りの少ない静かな路地。公園の隣の古い一軒家に2016年1月21日、ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)の2店舗目がオープンします。
1階はテイクアウト用のカウンターと焙煎スペース、2階にテーブル席。かつては長屋だったという木造の二階建て家屋をセンス良く改装して、マルゾッコのエスプレッソマシンと白いディードリヒの12kgの焙煎機を据えています。
2階では各種ワークショップを開催予定とのこと。この窓からの眺望はとても魅力的で、青空と公園の桜がすぐそばに眺められます。
ONIBUS COFFEEの歩み
オーナーの坂尾篤史さんは2012年に奥沢で小さなコーヒー焙煎所兼カフェ、ONIBUS COFFEEをスタート。続いて2014年に渋谷に開いたコーヒースタンド、ABOUT LIFE COFFEE BREWERSは、都内の若手ロースター数店の豆を使ったコーヒーと、手渡しすることを大切にした接客でファンを獲得し、日々、海外からも多数のお客さまを迎えています。
「奥沢のお店はまだ右も左もわからない状態のときに、勢いとコーヒーへの熱意だけで立ち上げた。その後、お店を通して多くの人々のつながりに恵まれて、やりたいことも増え、奥沢だけではキャパが足りなくなってきた」と、坂尾さんは中目黒店オープンの理由を語ります。
和の魅力を活かして
重ねてきた実績と広がった交流をもとに、新しいONIBUS COFFEE Nakameguro作りには多数の人々が結集しました。空間デザインを手がけたのはSTUDYの鈴木一史さん。昭和の記憶を留めた木造家屋の佇まいを活かし、コーヒーという「洋」にさりげなく「和モダン」の要素を加えています。
たとえば、外壁は大谷石と鎧貼りにした古材。1階の内壁に貼られた印象的な常滑焼のタイルは、常滑焼の新しい魅力を発信する『TOKONAME』が今回のために制作したものです。
「以前、彼らが器をローンチする際に僕がコーヒーを淹れたのが縁となって、漢らも僕の新しいお店で新しい分野にチャレンジしたいと、昔ながらの製法でタイルを作ってくれました」
日本から海外へコーヒー文化を発信
日本ならではのコーヒーショップの魅力を世界に向けて発信できたら、と坂尾さん。空間だけでなく、カウンターに並ぶスイーツも和菓子を選択。コーヒーとあんこの組み合わせを楽しんでもらおうと、自然栽培の小豆を炊いて自家製の最中(もなか)を作っています。伝えたいのはコーヒーの味だけではなく、コーヒーのある豊かなライフタイルと、コーヒーを介した人と人とのつながり。身近なコーヒーの透明性に目を向けることを起点として生活を少し変えていく――そんな姿勢が人々の共感を得ているのです。
「僕たちとひとことふたこと言葉を交わしながらコーヒーを買って、公園で楽しむ。そんな時間を共有できるコミュニティを作りたい」と坂尾さん。プレオープン期間も、早くも大勢のお客さまが訪れていました。
menu
エスプレッソ 400円アメリカーノ 430円
ラテ 450円~
ドリップコーヒー 480円
shop data
ONIBUS COFFEE 中目黒(オニバスコーヒー なかめぐろ)【住所】東京都目黒区上目黒2-14-1
【TEL】03-6412-8683
【OPEN】9:00~18:00(予定)
【定休日】不定休