家計簿をはじめる時期が失敗の元⁉
新しい年になり「今年こそは家計簿をつけよう!」と張り切った方も多いと思いますが、家計簿が長続きしない理由の1つに、スタートする時期が挙げられます。ではなぜ、年始めから家計簿をつけ始めると失敗しやすいのか、その理由をお話しします。
<原因1>使途不明金が多い
<原因2>支出が多い
お正月はお年賀や初売りなどで支出が増える時期です。あまりの支出の多さにうんざりしてしまう姿が目に浮かびます。
<原因3>家計簿と向き合う時間がない
お正月3が日は、帰省や旅行で自宅にいない、または来客をもてなしていて忙しいということがあり、家計簿と向き合い、何にいくら使ったか思い出しながら記帳する時間がありません。記入しないまま数日経過することで、家計簿は次第に放置されることに……。
「思い立ったが吉日」今日から家計簿をつけよう!
いかがでしょうか? 似たような経験をした方も多いのではないでしょうか? しかし、諦めないでください! 1月は空白でも構いません。「年初めから、月初めから」家計簿をつけることは、決して重要ではありません。「思い立ったが吉日!」ではありませんが、今日からでいいのです。イベントの少ない2月がスタートに良い時期
長続きのコツとしては1月スタートよりは、イベントによる支出の少ない2月スタートにする方がいいですね。家計簿をつけるのは、ダイエット前に体重計に乗るのと同じ作業です。集計するうえでは「年初め、月初め」がいいかもしれませんが、ご馳走が続くお正月からダイエットを始めるのは辛いですね。それよりは1月の中旬や2月位から始めるほうが、よいのではないでしょうか? そう考えれば年始めや月初めからと、こだわる必要はありませんよね。家計簿もそれと同じです。家計の落ち着いた時からスタートさせ、毎日体重計に乗って増減をチェックするように、コツコツと記帳を続けることが大切になります。
家計簿の目的とは?
家計簿をつける大きな目的のひとつに、「何にいくら使ったら把握する」ということがあります。何にいくら使ったかを記帳し、数字で確認することで、食費がいくらかかるのか? といったことを把握することができます。1月の家計簿が空白になったとしても、2月の食費、3月の食費、4月、5月、6月……と続けることで、毎月の食費が平均いくらかかるのか、把握できるようになります。そうすれば空白だった1月も、毎月食費は4万円前後だから、お正月があった1月は少し多めに4万5000円位だったのではないかと、想定することができるようになります。
家計の内訳が分かって初めて貯蓄の目標額が決まる
この毎月いくらかかるのか?といったことを把握することはとても大切です。家計の内訳が分かってくると、どの位無駄があって節約できるのか? そうすることで初めて、貯蓄の目安や適正な目標額も決まってくるというものです。口座引落しなら記帳漏れはない
1月の家計簿が記帳できなかったとしても、口座引落しにしているモノは把握できるはずです。住居費・水道光熱費・通信費、そしてクレジットカードを使っている場合は必ず明細を記帳し、明細表も1年間は保管しておきましょう。イベント時には必ず予算を立てよう
お正月の失敗例のように、使途不明金や支出が多くなる時期は、必ず予算を立てて、その範囲内で使うようにすれば、詳細を明確にできなくても記帳に困ることはありませんね。<予算例>
◆交際費:お年玉・お年賀 3万円
◆レジャー費:初詣費用、お出かけ費用
収支を合わせる必要はない
また、長続きの秘訣としては収支や残高を合わせようとしないことです。1円単位で収支を合わせようとすると、使途不明金につまずき、イライラして投げ出したくなるでしょう。ざっくりと何にいくら使ったのか把握できるように、100円単位、または1000円単位でもいいので、コツコツと記帳をすることが大切です。1月スタートの失敗した人も、今日から早速再スタートさせましょう。1年間続けることができたら、1年後、3年後、10年後と素晴らしい未来が必ず待っているでしょう!
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