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イラッ! 「ぶりっこ」はなぜモテて、得をする?

あなたの周りにもいませんか? 女性からは嫌われやすいけれど、男性は大好きなぶりっこ。思い出すだけでもイラっとする……と言わず、上手に使えば、自分の好感度を上げる秘密が隠されています。異性だけでなく、同性にも使える最強のコミュニケーションスキルになります。

吉井 奈々

執筆者:吉井 奈々

恋愛ガイド

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「ぶりっ子」に隠された最高のコミュニケーション術

「なによ、あの子!」と思うよりも、愛される理由を分析しましょう。

「なによ、あの子!」と思うよりも、愛される理由を分析しましょう。

多くの男性は「ぶりっこ」の女性が大好きです。女性としては「えっ、なんであんな子が好きなの?」「男性ってすぐだまされるよね!」などと、嫌悪感が先に立ってしまい、どうしても理解しにくいことが多いと思います。

でも実はそれ、単に男性がだまされているのではなく、ぶりっこに隠された「相手と仲良くなるコミュニケーションテクニック」の効用によるものだったのです。

よくあるぶりっこの行動や言動パターンを分析してみると、どれも相手を居心地よくさせ、相手の言葉や行動をうまく引き出していて、相手を特別な存在だと思わせるコミュニケーション術だと分かります。

つまり、これらのポイントをつかめれば、誰でも「愛されるコミュニケーション術」として応用することができます。それによって、「女性に嫌われがちなぶりっこ」ではなく「誰からも愛されるぶりっこ」になることができますよ。

彼氏や女友達にも応用できる「ぶりっこ活用法」

彼氏や旦那さんに上手におねだりしたい人も活用してみてください。

彼氏や旦那さんに上手におねだりしたい人も活用してみてください。

男性に媚を売るつもりはない、という人も「愛されるコミュニケーション術」ならば、職場や家庭で活用することができます。

たとえば、「いつも何もしてくれない」と不満を持っている女性が彼氏や旦那さんに家事や育児を手伝って欲しい、というときに応用することができます。

上手に使えば、男性だけではなく「好かれたい、友達になりたい女性」に対しても使うことができるはずです。

大勢でいる時よりも一対一のほうが効果がありますので、タイミングを見計らって、ぜひ使ってみてください。

さっそく3つの愛される「ぶりっこ」活用術をお伝えします。

1.ぶりっこの「お願い」テク

職場でも、「つい助けてあげたくなる女性」のほうが得をしますよ。

職場でも、「つい助けてあげたくなる女性」のほうが得をしますよ。

■職場のシーン
ぶりっこさん「私ね、何度やってもエクセルのグラフが作れないの。◯◯さん、お願い! 手伝ってもらえませんか? え、いいんですか? さすが○○さん、ありがとうございます~!」

ぶりっこの女性社員が、男性社員におねだりをしているシーンです。いつもなら、同僚のあなたは、「自分で調べれば?」などとイラッとしているはず。

でも、この一文の中には、相手に何かをお願いしたいときに有効なコミュニケーションスキルが隠されています。

ポイントは、この4つ。
・できないことや苦手なことを素直に相手に伝える
・「お願いします」とはっきり言葉に出して相手にお願いする
・「相手の名前」をつけてお願いする
・手伝ってもらったあとに、名前つきでお礼を言う


これによって、相手は「可愛げがあるやつだな。しょうがない」とついつい面倒をみてあげたくなってしまうんです。また、「◯◯さんのおかげです。本当に助かりました」など、相手をきちんと立ててお礼を言うことで、相手はまた何かをしてあげたくなり、相手のほうから「他にも何か手伝うことある?」と言ってくれることもあります。

2.ぶりっこの「オーバーリアクション」テク

ニコニコ顔で頷くだけ、なら、誰でもできるはずです。

ニコニコ顔で頷くだけ、なら、誰でもできるはずです。

■グループミーテングのシーン
プレゼンをする男性社員の傍らで、「うん、うん」と頷いたり、「なるほど~!」などと大げさにつぶやくぶりっこ女性社員。たいしたことはしていないのに、なぜか周囲から「あの子は感じがいいね!」なんて好評価をもらっていて、なんだか損した気分……?

でも、実はこれ、コミュニケーションではとても大切なことなんです。ポイントはこの2つ。
・嬉しさや喜びの表現はなるべく大きくし、リアクションも大きめに
・会話に入れないときこそ、大きく「うん、うん」とうなずく


豊かな感情表現は、相手に好印象を与えるコミュニケーションのひとつ。逆に言えば、無表情でノーリアクションだと自分の意図が間違って伝わってしまったり、真剣にまじめにやっているのになぜか印象が悪かったり、周囲からの評価が下がってしまうことがあります。だから、ぶりっこはリアクションが大きく、表現も豊かなのです。

グループミーテングの例で言えば、自分がなかなか会話の中に入れなかったとしても、「会議にちゃんと参加しているよ」「私ちゃんと聞いてるよ」ということを無言で伝えるコミュニケーションです。言葉にしなくても、大きくうなずく動作をするだけで、まわりの人は会話にちゃんと参加しているように見えます。これは、言葉を発さなくても「聞き上手」に思われるテクニックです。

話す側からすれば、「もっと話をしたい存在」になるので、いつも側にいて欲しい、信頼感のある存在だと思われるでしょう。

3.ぶりっこの「太鼓持ち」テク

「さっすが~!」「すっご~い!」は友達にも有効なテクニック!

「さっすが~!」「すっご~い!」は友達にも有効なテクニック!

■話題のレストランの話をするシーン
Aさん「そういえばこの間、表参道の◯◯でパスタ食べてきたんだ!」
ぶりっこさん「Aさん、◯◯でパスタ食べてきたんだ? さすが、センスいいなぁ~♪」

これは友達の話を盛り上げたい、会話をもりあげたい時にも使いやすいコミュニケーションスキルです。「それっていわゆる“太鼓持ち”でしょ?」と思いますが、実際に使ってみると、相手からの印象はとても良いんです。

ポイントは2つあります。
・相手が発した言葉・キーワードを、自然に繰り返す
・「もっと聞かせてください♪」などの「ポジティブ言葉」を足す

相手の言葉をオウム返しで繰り返すだけで、相手は自分と同じ価値観だと感じ、好意を寄せてくれます。

さらに、ポジティブ言葉は「さしすせそ」で覚えておくと便利です。
さ……「さすがですね」
し……「知らなかった~」
す……「スゴイ、素晴らしい、素敵ですね(どれか1つでOK)」
せ……「センスいいなぁ」
そ……「そうなんですか」


いかがですか?
ぶりっこの行動の中には、まわりから愛されるコミュニケーションスキルがたくさん使われていることがわかりますね。職場やご家庭で、ぜひ使ってみてくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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