DトラッカーXは足回りの調整次第でキャラクターが変わる

DトラッカーXundefinedリアビュー

DトラッカーX リアビュー


走り出してすぐに足回りのセッティングに若干の違和感を感じました。前後ともに硬すぎるように感じたのです。本来なら自分の好みの硬さにしたいならサスペンション交換となりますが、DトラッカーXは前後ともに沈み込む際の硬さの調整ができるので前後共に最も柔らかいセッティングにしてみました。

セッティングは車載のマイナスドライバー一本で簡単に行えます。最も柔らかいセッティングにしても柔らかすぎるという印象はなく、町乗りではこれぐらいの柔らかさの方が乗りやすいでしょう。ただ、私がお借りした広報車は走行距離が三桁にいったばかりの新車状態だったため走行距離がもう少し増えてサスペンションが少し馴染んできたら再セッティングが必要かもしれません。

DトラッカーXのフロントフォーク沈み側の基本設定は16段階中12段【16が最も柔らかい】。リアサスペンションは20段中16段【20段が最も柔らかい】でした。

硬い方へのセッティングはかなり幅があるので、個人的にはもう少し柔らかいバネを組んでほしかったところですが、リアをスライドさせながら走るモタード走りをするのにはバランスの良いセッティングなのかもしれません。DトラッカーXを普通のロードバイクと同じような感覚、同じような乗り方で乗りたいのであれば前後サスペンションとも最も柔らかいセッティングにするのがおすすめです。

なお出荷時の状態にサスペンションのセッティングを柔らかくすると自分がバイクに座った時にスプリングが沈み込む量が大きくなり足つき性もかなり改善されるので停車時には片足がようやく地面に設置する状態から両足が設置できるようになりました。小柄な方が町乗りで使うにもおすすめのセッティングと言えます。

水冷単気筒エンジンは最高出力24ps/9000rpmと突出して優れた性能ではありませんが、車体が軽量であるため気持ちよく加速します。また高速道路での100km/h巡航でもあまり振動はなく余裕がありました。

またDトラッカーXの町乗りでの燃費は32.45km/Lでしたので、7.7Lのガソリンタンク容量満タンになっていれば計算上は249km走行することが可能ということになりますので、ちょっとした遠出ツーリングもこなすことが出来そうです。

DトラッカーXはセッティング次第で最高に楽しめる一台

近年リリースされているバイクのほとんどのサスペンションはとても柔らかいサスペンションが組まれている確率が非常に高く、柔らかく沈み戻る時には減衰力が効くというサスペンションが万人受けするセッティングと言えます。

しかしDトラッカーXの初期セッティングが驚くほどスパルタン。私が借りた広報車の走行距離が短く、まだ「アタリ」がついていなかったからかもしれませんが前後サスペンションはとにかく硬く感じました。

固めのサスペンションを好むスポーツ思考のユーザーも多いとは思いますが、町乗りなら細かいギャップでしっかりとストロークするサスペンションの方が乗りやすいのは間違いありません。

人の感じ方は十人十色です。DトラッカーXはセッティング次第で町乗り重視にもスポーツ走行重視にも変化することが出来る性能を持っています。乗りにくく感じたらマイナスドライバー一本で調整できるリアサスペンションのセッティングを変えてみると動きが激変します。調整可能なサスペンションはバイクの動きを学ぶ上でも非常に有効です。

私の用途は町乗りが9割なので、サスペンションは前後ともに最も柔らかいセッティングにしましたが、標準のセッティングに比べて驚くほど動きが変わり街中で扱いやすいバイクとなりました。

高速巡航もこなす事が出来るDトラッカーXはまさにマルチに使える一台。フルカウルを纏ったニンジャ250のようなスポーツバイク人気が全盛の現在ですが、是非シート高に臆すことなく試乗してみて欲しい。慣れてしまえばDトラッカーXは街中を自由自在に振り回せる最高に楽しい一台です。

DトラッカーXの関連リンク

■DトラッカーXのエンジン音・マフラー音・各部詳細はこちらの動画でどうぞ
■DトラッカーXより町乗り重視のモタードバイク ホンダ CRF250Mのインプレ記事
■ヤマハの250ccフラッグシップモタード WR250Xのインプレ記事

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