年の瀬も迫ってくると、やるべきことが目白押しですね。そのひとつが年賀状の作成。最近はメールで新年の挨拶をする方も多いようですが、やはり手に取れる物が届くとうれしいものです。

今回は、よりオリジナリティのある年賀状素材として、2016年の干支である猿を上手に撮影する方法を紹介しましょう。

動物園のお猿さんを撮ってみよう

年賀状

動物園での撮影で必要なのは高倍率の望遠レンズ。200ミリ以上のサイズはほしい。


2016年の年賀状用の画像として思いつくのが、猿そのものの写真です。多くの動物園で飼育されているので、撮影の機会を得ることは難しくありません。

動物園で猿を撮るときのポイントをいくつかまとめておきます。

機材では望遠ズームは必須です。撮影位置から被写体までの距離にもよりますが、目安として200ミリ以上の望遠域があるレンズはほしいところです。

高倍率の望遠になるほどクローズアップで撮影ができますが、その代わり手ぶれが起きやすくなるので注意が必要です。高倍率望遠レンズを使うときは一脚を使用すると軽減できます。

動物たちは動く被写体なので、シャッターを押すタイミングが写真の出来栄えを左右します。タイミングを逃さないように連写モードを使用するのもいい方法です。

また、極端にシャッタースピードが遅い設定になってしまうと、被写体の動きによってぶれが生じる被写体ぶれが起きることがあります。動きのある動物をぶれなく撮るには、動く速さにもよりますが、ひとつの目安として1/125より速いシャッタースピードになるように設定すると安定した写真が撮りやすくなります。

フラッシュ撮影は多くの動物園では禁止されています。これは動物たちにストレスを与えないために設けられた措置。なのでフラッシュを使っての撮影は控えましょう。

柵はレンズの絞りで消すこともできる

年賀状

ピントを柵に合わせて撮った写真。レンズの絞りは開放値に設定。背景にいる動物はまったく写っていない。


年賀状

ピントを猿に合わせて撮影。上の写真で写っていた柵がほとんど写らずに猿だけの写真が撮れた。


柵越しに見るお猿さんを撮るときに、できれば柵は写したくはないものです。しかし、この柵はレンズの絞りの設定によって写らないようにできる場合があります。

柵が写らないように撮れる条件は、柵がレンズに近くにあることです。目安となる距離としては1メートル以内ほど。

撮影方法は、撮影モードを絞り優先モード(Aモードなどと表記されている)に設定して、レンズの絞り値をそのレンズの最も小さい値(開放値)に設定します。例えばF4が開放値のレンズならF4に設定するという具合です。ズームレンズの場合は、F4~F5.6などのようにズーム域によって開放値が自動的に変わるレンズ機種もあります。

絞り優先モードで開放値に設定したら、ピントを猿に合わせて撮影します。このとき、試しに手前にある柵にピントを合わせてみると、背景にいる動物はぼやけて写るはずです。その反対に、動物にピントを合わせると、手前の柵はほとんど写らずに写真を撮ることができます。

これはレンズの絞りを変えることで、ピントの合う幅を調整できることを応用した撮影方法です。

ここまで実際の猿を撮影する方法をご紹介しましたが、猿の写真は家族や仲間うちでも撮影できます。猿になりきって年賀状の写真を撮る撮影会を次のページで紹介します!