サイバーマンデー好調、躍進続くアマゾンドットコム

ブラックフライデーは軟調もサイバーマンデーは好調!

ブラックフライデーは軟調もサイバーマンデーは好調!

米国では11月第4木曜日の感謝祭翌日が「ブラックフライデー」と呼ばれ、伝統的に殆どの国民がこの日デパートやショッピングモールに押しかけ、一年で最大の買い物シーズンが幕を開けることから、小売店の収益が黒字化する日と言われます。しかし、この伝統的な米国独特の行事は年々冷めてきている様子で、2015年は感謝祭当日~週末にかけての実店舗での売上は前年に比べ5%ほど減少した模様です。

一方、その翌週月曜の「サイバーマンデー」はネットショッピングが活発になる日ですが、今年も活況で、11月30日(月)の全米オンライン経由売上高は12%増の30億ドルになった模様です。アマゾン (AMZN)の運営するマーケットプレイスの販売も30日の午前零時から正午までに22.4%増に。同社に限らずネットショッピングは活況で(Google Shoppingなど)、店での混雑を避け、スマホなどのモバイル端末から気軽に注文する人が増えています。

同社については赤字でも株価は最高値更新を続けるアマゾンドットコムキンドル日本上陸!驚異の成長力を秘めるアマゾン!などで度々お伝えしてきました。直近の株価推移を見ると、第1四半期決算直後から大きく上昇して「カップ・ウィズ・ハンドル」の調整ベースを一気に上に抜け、上場来最高値更新し、また、その後2回発表された四半期決算では、ともに赤字の市場予想平均を遙かに大きく上回る黒字利益ともなりました。株価も上昇を続けています。 第1四半期で特に注目を集めたのはアマゾンウェブサービス(AWS)というクラウドコンピューティング・プラットフォームを企業に提供する部門でした。先行して数多くのデータセンターを建設してきた同社は、クラウドのインフラ基盤で圧倒的シェアを持ち、ライバルのマイクロソフトやグーグルに大きな差を付けています。このAWS部門が今後の利益面での成長ドライバーとなります。

長期投資なら不振時の仕込み、短期投資ならブレークした瞬間に買い

同社の売上(収益)は毎年順調に拡大してきたのですが、純利益は2010年の11億5,200万ドルを最高として、以降減少が続き、2014年は赤字転落ともなっていました。赤字でも株価は最高値更新を続けるアマゾンドットコムでも指摘しましたが、これは目先の利益にとらわれずに先行投資をした結果で、その結果、2015年は利益のV字回復が見え、株価も不調時が嘘のように大きく騰げています。
アナリストの評価は常に後追いになっている

アナリストの評価は常に後追いになっている

直近24ヶ月間の株価とアナリストからの評価をまとめたのが上記のグラフです。白線は実際の2年間の株価チャートです(目盛りは右軸)。

オレンジ色の線がその時々のアナリスト予想平均による目標株価で、最新では726.62ドルとなっています。そして目標株価と実際の株価との差(乖離、ドル)が下段に描かれています。24本ある棒グラフは1ヶ月ごとのアナリストによるレーティングの割合で(目盛りは左軸、単位%)、緑色が「BUY」、クリーム色が「HOLD」、赤色が「SELL」の各評価アナリスト人数の割合を示しています。2015年8月に第2四半期決算のあった際に、目標株価は一気に651ドルに引き上げられ、当時の株価を150ドル以上も上回っていましたが、結局それに追い付きました。現在さらに目標株価は引き上げられています。

結局アナリストは3ヶ月毎に出る決算の「後追い」という形になっており、赤字転落していた頃の評価は、レーティングと目標株価とも引き下げが続き、そして予想を大幅に上回る利益の出てきた今年は急いで格上げを続けてきた様子です。株価はその目標株価の後を追うように動いてきました。

つまり、まず予測不能の四半期決算があり、そして決算翌日、それに合わせて一斉に「引き上げ」もしくは「引き下げ」の評価が続き、その後2~3ヶ月程度かけて株価はその「新評価」を織り込むように動いて来たという訳です。

同社をフォローする40名以上のアナリストのごく数名程度は、不振時から利益減速は先行投資による一時的なもので高い評価を続けて来ましたが、平均値は常に「後追い」となります。180度転換した後追い評価に驚くように株価は一気に、急激に反応することになりますので、長期投資では2014年頃の不振時に将来を信じて仕込み、じっくりと待って育てる戦法しかないように思います。短期投資ではベースラインを出来高を増してブレークした瞬間に買い、20~25%以上利益の乗ったところ、或いは相場が下落転換したところで一旦売却するなどの戦法が有効と思います。

参考:米国株通信


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