日経平均株価は2万円を行ったり来たりする展開
日経平均株価が12月1日、2015年7-9月期の法人企業統計で設備投資が2ケタ増となった点が予想外と好感されて2万円を回復しました。2万12円と高値引けとなり、8月以来となる高値水準です。しかし、その後は2万円を行ったり来たりする展開が続いています。日本の株式市場はこれからますます上がるのかでしょうか?それとも下がるのでしょうか?
そこで、日経平均株価が年末から年始、そして2016年がどのような動きになるのか、今後の動向を予測してみました。
日経平均株価の現状を確認
まずは日経平均株価のチャートを見てみましょう。2万円を回復した12月1日が右側の丸印です。さて、ここで今後の分析をしてみるわけですが、株価は日々動いています。ぼんやりと株価チャートを眺めていてもわかりません。
トレンドラインを引く
そこで、今後どのように動くのかを分析する時には、株価の方向、つまり「トレンド分析」を行います。分析を行う際に描く線を「トレンドライン」と言い、株価が上昇している場合には、直近の安値とその前の主要な安値を結ぶことで「下値支持線」をひくことができます。では、早速、下値支持線を引いてみましょう。株価は9月下旬に底を打って反転上昇して以来、下値支持線がサポートしている状態でした。
12月に日経平均株価は2万円を達成したわけではありますが、株価は下値支持線を割り込んでしまったことがわかりますね。トレンドに変化が生じる可能性が出てきたと言うことです。
2016年はどうなる?
では、これを踏まえて、2016年、日本の株式市場がどう動くのかを考えてみましょう。日経平均株価の週足チャート(3年間)を見てみましょう。日経平均株価が2万円を下回っているとは言え、9月下旬には1万7000円を割り込んでいたわけですから、かなりの上昇したと考えることができます。これまでの上昇の反動から、多少調整に転じても何ら不思議ではありません。
年末年始に向けては、これまでの上昇トレンドから横ばい、もしくは若干調整する動きが出るのではないかと分析することができます。株価が高い時には、しっかりと利益の確定を行っていく戦略でよいでしょう。
また、ここ数年は、日本の株式市場はアベノミクス効果によって大きく上昇しました。2016年の株式市場は、企業業績にも左右されますが、年前半は調整を続けながらのもみ合い相場が続くのではないかと分析できます。そして、時間を経て日経平均株価が割安になるようであれば、年後半に株価が上昇に転じる可能性もあるのではないかと分析できます。
年間のレンジとしては、「1万8000円プラスマイナス500円から2万1000円からプラスマイナス500円」を想定します。
ただ、今の段階では時間軸を分析することは難しいのですが、長期的な上昇トレンドも5合目を過ぎたかもしれないと分析することも可能です。簡単に言えば、これまでは買えば儲かる相場でした。ですが、これからは気の抜けない相場展開になる可能性があります。
長い視点で投資戦略を考えた場合には、しっかりと利益を確定し、うまく回転させ、利益を積み上げていくことが大事になってくるのではないでしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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