メルセデス・ベンツが生んだシティ・コンパクト「新型スマート」
ほんの“ちょい乗り”だが、新型smart(スマート)に試乗する機会があったのでご報告したい。
初代スマートは1994年当時、スウォッチとの協業でスタートし、スウォッチが撤退した後は、資本提携していた三菱自動車と4人乗りのsmart forfour(スマート フォーフォー)を送り出したが、その後は日本市場では2人乗りのsmart fortwo(スマート フォーツー)を軸にその派生モデルが生まれたという歴史がある。
新型smartは、新型ルノー・トゥインゴの兄弟関係にあり、2人乗りのsmart fortwoはフランスにあるダイムラーのハンバッハ工場が生産を受け持ち、ルノー・トゥインゴと4人乗りのsmart forfourは、スロベニアにあるルノーのノボメスト工場が担当。
冒頭で紹介したように、三菱コルトとの兄弟車であったsmart forfourが生産を終えて以来、日本向けは、smart fortwoのイメージが強い。だが、新型スマートではsmart fortwoは限定車となっている。
smart fortwoは限定車で、カタログモデルはsmart forfour
季節ごとに登場する「限定ビール」のように、シーズンによって少し雰囲気を変えた限定車を投入するという戦略だそうで、カタログモデルはsmart forfourになるのが新型スマートの特徴でもある。
また、来春日本に導入されるルノー・トゥインゴは、0.9Lの直列3気筒ターボが搭載される見込みだが、新型スマートはsmart fortwoもsmart forfourも1.0Lの直列3気筒のNAエンジンのみ。もちろん、スマートもトゥインゴもRR(リヤエンジン・リヤドライブ)となる。
smart forfourは2016年1月頃の発売になるため、今回試乗したのは、ナンバーを取得済みのsmart fortwo。ほんの短時間、混雑した六本木、青山という街中をちょい乗りしただけだが、smartに多そうな街乗りという使い方を考えれば、ある程度はその評価が分かるかもしれない。
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