オークションとネットショップをポイントで比べてしまう
オークションとネットショップを比べてしまう
オークションやネットフリマを見ていると、同じ商品がいくつか出品されていることがあります。特にショップが出品している場合には新品の状態で出されていて、ネットオークションなどは商品購入の入口となるのは間違いありません。中古でもいい時は値段の安さを求めてオークションを利用しますが、ほしい商品が新品でしか出ていない場合もあります。実は、先日ある食器を探していたのですが、残念ながら新品の状態でしか出品されていませんでした。新品なので値段も下がっていませんし、加えて送料もとられてしまいます。
そこで次に私が何を見たかというと、Yahoo!ショッピングです。検索するとヤフオク!の価格とほとんど変わりません。送料はオークションよりも若干高いのですが、それでもYahoo!ショッピングの方がいいかなと思う人も多いのではないでしょうか。その理由はTポイントです。
ヤフオク!のライバルはYahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの場合、買い物をするとTポイントがもらえます。通常は購入価格の1%なのですが、問題は日によっては何倍にもなるという点。プレミアム会員であれば常に5倍だし、アプリを通すとさらに3倍。他、何らかのイベントがあれば数倍になってしまうわけです。それにプラスして送料も注目したいところです。商品の金額によっては送料無料になってくるので、総合して考えると、「中古と値段が変わらないなら、Yahoo!ショッピングで新品を買おうかな」となるのは自然だと思います。これに関しては、楽天オークションも同じです。楽天市場で買うと楽天スーパーポイントがもらえますし、Tポイント同様に数倍になることも多々あるからです。
ポイント合戦はオークション市場にとって脅威
以前は、各ショッピングサイトのポイント合戦は、ここまで熾烈ではなかったと思います。ポイントが数倍になる日も少なかったし、そもそもネットショップといえば楽天市場という感じでした。でもここ最近ではYahoo!ショッピングの品揃えが良くなり、使いやすくなってきています。そのうえ、Tポイントがたくさんもらえることもあって、利用者が増えています。その背景には、各ネットショップのポイント合戦があるのは言うまでもありませんが、これがネットオークション市場に影響を与えていると私は感じています。特に新品を出品するときには、値段を下げたり送料を無料にするなどの工夫が必要になるでしょう。そうなると、出品する側にとってのメリットも薄くなってしまいます。これが落札価格の低下や出品数の減少につながらないとはいえません。ユーザーはどんどん賢く消費するようになるのだから、オークションとショッピングがお互いにつぶし合わないような策が、経営母体には求められると思います。
新品は価格を下げる
ネットショップがライバルになる以上、価格で勝負するにはオークションの開始価格を低めに設定する必要があります。ちなみに、楽天オークションの場合、落札すると価格の1%分の楽天スーパーポイントがもらえますが、楽天市場で買ったときのポイント率の方が高いことがしばしばです。新品でも購入価格よりも若干安いという程度では売りにくいのは事実でしょう。送料を考えると4割引き、5割引きくらいまで下げた方がいいかもしれません。そもそも新品タグ付きといっても、一度人手に渡った以上、それは中古品扱いになります。プレミア価値がある商品は別ですが、中古品は価格が下がるのは当たり前。そのためいくら新品であっても強気の価格だと売れ残る可能性が高いと思います。