ハーレーで最高峰のカテゴリー・ツーリング
世界中の誰もが知るモーターサイクルメーカー・ハーレーダビッドソン。そのなかで、誰が見ても「ハーレーだ!」と分かる圧倒的な存在感を放つのが、最高峰に位置する「ツーリングファミリー」のモデルです。元々ハーレーは「アメリカという広大な国土を横断できるバイクを作る」ことを目的にバイクを手がけてきました。なので、ツーリングファミリーはハーレーがたどり着いた究極のロードツアラーの姿そのものなのです。
その存在感を際立たせている外観に加え、1,689ccという大排気量のビッグエンジン[ツインカム103]も象徴のひとつ。300キロを軽く超える超重量モデルを難なく走らせるにはこのぐらいのパワーがないといけないんですね。アメリカ人の体格やフィジカルありきで作られたバイクなので日本人には扱いづらそうに見えますが、2013年の大型プロジェクトによって誰にでも扱いやすいモデルへとブラッシュアップされたのです。
そんなツーリングファミリー、2016年版ではロードグライドウルトラにロードキングというニューカマー2モデルを加え、計6モデルでラインナップを形成しています。それぞれの特徴をご紹介していきましょう。
FLTRU ロードグライドウルトラ
2011年から2013年までラインナップされていたロードグライドウルトラ。2014年の[プロジェクトラッシュモア]でマイナーチェンジされた新型ロードグライドをベースに、ロングツアラーの装備を加えたウルトラ版です。
一灯ヘッドライト&スポットランプを備えるヤッコカウルのウルトラと違い、独特の風貌とハンドリングで異なるライドフィールが味わえるロードグライド。エンジンも水冷機能を備えた[ツインクールド・ツインカム103]が搭載されているので、ロードグライドのスタイルが気に入っている旅好きのライダーにはうってつけの一台と言えるでしょう。
[メーカー希望小売価格](消費税込)
・ビビッドブラック:369万5,000円
・モノトーン:373万4,500円
・ツートーン:377万4,000円
[スペック]
全長2,575mm×全幅915mm×全高1,425mm/車重424kg/シート高735mm/ホイールベース1,625mm/排気量1,689cc/エンジン:空水冷4ストロークV型2気筒OHV2バルブ『ツインクールド・ツインカム103』/タンク容量22.7リットル/燃費17.9km/L/タイヤサイズ(F)130/60 B19 M/C 65H(R)180/65 B18 M/C 81H
FLHR ロードキング
“道の王”を名乗るハーレーの代表格モデルは3年ぶりの復活となります。2014年までラインナップされていたFLHRC ロードキング・クラシックに採用されていた新型フレーム&高剛性サスペンションはそのままに、本来のテイストを蘇らせた最高峰のモダンクラシックモデルです。
なんといっても、その風貌が醸し出す雰囲気こそロードキング最大の魅力。他のメガツアラーほどの積載能力や走破性はありませんが、ゆったりと風景を楽しみながら走ってくれるゆとりと気品はラインナップ中ナンバーワンと言っても過言ではありません。日本の牧歌的な風景にも溶け込むクラシカルなスタイルは、新鮮なバイクライフのあり方を示してくれるでしょう。
>> FLHRC ロードキングクラシックのインプレッションはこちら
[メーカー希望小売価格](消費税込)
・ビビッドブラック:288万5,000円
・モノトーン:292万4,500円
・ツートーン:296万4,000円
[スペック]
全長2,445mm×全幅960mm×全高1,430mm/車重371kg/シート高715mm/ホイールベース1,620mm/排気量1,689cc/エンジン:空冷4ストロークV型2気筒OHV2バルブ『ツインカム103』/タンク容量22.8リットル/燃費17.9km/L/タイヤサイズ(F)130/80 B17 M/C 65H(R)180/65 B16 M/C 81H
では、レギュラーとして君臨するラインナップ4モデルの紹介へと進みましょう。
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