引きと寄りでメリハリをはっきりつけて撮る
紅葉がある場所はどこを撮っても紅葉写真なのですが、狙いどころはしっかりと分けて撮らないと中途半端な写りになってしまいます。そうならないためにも構図つくりはメリハリをはっきりつけて作ります。ここでのメリハリとは、なにを撮りたいかを明確にしてそれに合わせた構図作りをするということです。
例えば、紅葉の葉一枚をメインに撮りたいのに写した写真には広く全体が入っていて、肝心の紅葉の葉は画面の中に小さくしか写っていないのでは失敗と言えます。
紅葉が広がる全体風景が撮りたいのか一部分をクローズアップしたところを撮りたいのか、それがはっきりとわかるようにアプローチするだけで写真は引き締まった仕上がりになります。写真用語で言う「引きと寄りの写真」というところです。
「引き」とは広く全体を入れて撮ること、「寄り」とはひとつの被写体にクローズアップして撮ることを指します。
デジカメ機能のアート効果も有効
最近のデジタルカメラやスマートフォンのカメラなどには、特殊効果を加えられる機能がついている機種があります。アート効果などとも呼ばれます。紅葉撮影にこの特殊効果を利用するのも効果的です。見た目以上の鮮やかな紅葉など独特な仕上がりを楽しむことができます。
機種によって表記や搭載されている機能は異なりますが、アート効果機能から効用を選択して撮影します。場面によって使い分けるとこれまでの紅葉とは違う世界観の写真を簡単に撮ることができます。
ただ、アート効果の撮影は多用するのではなく、アクセントとして使う程度にしておくのがお勧めです。