それでも……数字では表せない、全く新しいテクノロジーには興味がある。そんな方に今回おすすめしたいのが、CPUなどを開発しているインテルが提案する「Intel Real Sense」です。これは2つのカメラを用いて、PCを利用するユーザーを移す技術。カメラを2つ搭載することで、上下左右だけでなく、奥行きも認識することができます。
2つのカメラで深度も認識する3Dカメラ
現在、PCを操作するときは、マウスやタッチパッド、ペン、そしてキーボードを利用しているはずです。また、タブレットの場合は、さらに指で直接画面をタッチすることもあるでしょう。
しかし、 Real Senseテクノロジーは異なります。実際にそれらの機器に触ることなく、画面に浮かんでいるパレットやボタンなどに触れるだけで、さまざまな操作ができるようになるのです。
RealSense対応ゲームをプレイ!
イメージはSF映画です。登場人物の周辺に無数に浮かぶ操作パレット。それらを次々に両手を振って、タッチしたり、動かします。Real Senseテクノロジーを利用すると、そういった新しいスタイルでのPCやアプリケーションの操作が可能となるのです。
Real Sense対応ゲームなら子どもも大喜び!
とはいえ、突然そんなことをいわれても理解が難しいのではないでしょうか。そこで早速、RealSenseを体験してみましょう。すでに量販店にはReal Sense 3Dカメラを搭載した、PCが数多く登場しています。それらを購入すれば、手軽に最新のReal Senseテクノロジーを体験することができます。今回体験したのは3つのゲームです。たとえば、「LEGO Portal Racers」は身体を動かしてホバー型の乗り物を動かすレースゲーム。障害物を避け、コース中に浮いているコインを入手していくことで、乗り物のパワーアップやキャラクターの開放ができます。
レゴのキャラクターによるレースゲーム
幼稚園に通う娘にやらせてみましたが、ほんのわずかの説明でレースに夢中に。画面のコースにあわせてイスの上で、左右に上手に動いて、乗り物を乗りこなしていました。タブレットのように端末を抱え込んでゲームをするのではなく、身体を動かして楽しんでいるのが見ていても安心です。
画面に顔の位置を合わせてレーススタート
子どもも大人も思わず夢中になってしまうのが、「マダガスカル」です。画面中央に現れる動物の動きに合わせて手の平を出したり、隠したりする、言わば、旗揚げのようなゲームです。早いレベルから、手の動きはそれなりに速くなり、軽く考えているとついて行けなくなります。これは家族で競い合うと楽しいでしょう。
キャラクターにあわせて動く「マダガスカル」
このほか、大人向けなのが、音楽に合わせて画面上の楽器やリズムやピッチなどを示すバーを動かして、おどりながら演奏できる「KAGURA」です。太鼓を叩いたり、タンバリンを叩くといった演奏ができます。子どもがやると、ドンドン、バンバンいっているだけですが、リズム感のある方がプレイすると非常にかっこいいゲームです。
「KAGURA」はリズムに合わせておどりながら楽器を演奏できる
開発用ツールも登場し今後に期待大!
インテルが用意しているReal Senseのサイトでは、すでに多くのReal Sense対応アプリが登場しています。ゲームだけでなく、ビジネスで活用できるようなアプリから、使い方次第で非常に便利になるものまでさまざまなアプリがあります。開発者用にReal Sense 3Dカメラの発売もスタート
さらにこの秋には、Real Sense用のアプリなどを開発するための開発者キットも登場。今後、さらに多くのアプリの登場が期待できそうです。
現在はReal Sense 3Dカメラを単体で購入することはできず、対応カメラを搭載したPCを選ぶことになります。しかし、デスクトップ型から、ノート型、そしてタブレットまで、選択肢は多数あります。そして、Real Sense 3Dカメラを搭載したPCの多くは、ハイパフォーマンスで、ビジネスやAVニーズ、クリエイティブ用途にも対応可能です。
リビングに置いて、家族で共有するようなPCをReal Sense対応にすることで、これまでとは全く違ったPC体験を楽しむことができるようになります。