「里山トロッコ列車」のSL風ディーゼル機関車
小湊鐡道の「里山トロッコ列車」は、機関車+4両のトロッコ風客車という編成である。機関車は、何と蒸気機関車(SL)の形をしている。実際に、大正末期から終戦後にかけて小湊鐡道で活躍したドイツ・コッぺル社製の小型SLである4号蒸気機関車をモデルに新製したものだ。
ただし、蒸気の力で動く本物の蒸気機関車ではなく、環境に配慮したスウェーデンのボルボ社製クリーン・ディーゼルエンジンを搭載したディーゼル機関車である。
SL風ディーゼル機関車とはいえ、舞台装置などで使われる発煙装置により白煙を煙突からたなびかせ、それらしい雰囲気に仕上げている。汽笛も往時を蘇らせるにふさわしい甲高い音を再現し、気分を盛り上げてくれる。楽しい車両といえるだろう。