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千葉でSL復活?小湊鐡道の里山トロッコ列車、運行開始(3ページ目)

千葉県のJR内房線五井駅を起点に房総の内陸部を走り、終点上総中野でいすみ鉄道とつながって房総横断鉄道ルートの一部となっている小湊鐡道。首都圏から近いところにありながらも、のどかな里山風景が展開する魅力的なローカル線である。普段は、通勤型タイプのディーゼルカーが走り、必ずしも観光客向けの車両ではなかったが、このたび観光に特化した「里山トロッコ列車」がお目見えした。その詳細をレポートしよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

「里山トロッコ列車」の運行ダイヤ、料金など

里山トロッコ列車

里見駅に到着する「里山トロッコ列車」


トロッコ列車の運行は、五井にある車両基地から回送し、上総牛久駅と養老渓谷駅までの18.5kmをゆっくりと走る。通常のディーゼルカーなら40分弱のところ、約1時間と時速30km程度でのんびり進む予定だ。途中の停車駅(乗り降りができる駅ですれ違いなどの運転停車は含まない)は里見駅のみ。

里見駅をトロッコ列車の起点駅として整備する2016年春以降は、里見駅と養老渓谷駅間9.2kmを片道約30分かけて往復する予定だ。土休日は3往復、平日(金曜日)は2往復運行となっている。

列車の定員は4両で144名。運賃とは別に500円(子供料金なし)のトロッコ整理券を設定する。定員分の枚数を発売し、座席は自由席となる。
展望車両

開放的な窓ガラスのない展望車両


房総の紅葉シーズンが始まる11月15日から運転を開始した(2015年9月に発生した集中豪雨の影響で、月崎~養老渓谷~上総中野が不通となり、復旧作業に時間がかかり、開始が遅れた)。
車窓

緑豊かな里山を走るトロッコ列車

トロッコ列車

のどかな田園地帯を走るトロッコ列車


ともあれ、ユニークな観光列車が、首都圏の近くで走りだした。紅葉や菜の花、桜など四季折々の車窓が楽しめるので、おススメの列車である。

最後に、12月までの運行予定は以下のとおりである。

★11月20日に車両に不具合が生じたため、運行取りやめの日があります。
事前に運行状況を、小湊鉄道にお問い合わせの上、お出かけください。

11月20日~23日、27~29日
12月4~6日、11~13日、18~20日、23日
12月12日以降の土休日のみ3往復、あとは2往復
詳細は、こちら

取材協力=小湊鉄道

小湊鉄道のホームページ

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