藤嶋ひじりの恋愛コラム/藤嶋ひじりの恋愛情報

人のアドバイスは自分にとって100%の正解ではない

恋や仕事を阻む「親との確執」など「過去」を乗り越えたほうがいいと気づくことはよくあると思います。どこまで自分と向き合えばいいのでしょうか。また、どこまでカウンセラーやセラピストのアドバイスを取り入れたらいいのでしょうか。

執筆者:藤嶋 ひじり

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アドバイスはあくまでも「参考」。選択は自分の責任

カウンセリングを受ける女性

人の意見に「耳を傾けること」「鵜呑みにすること」、どちらにも偏り過ぎないように

カウンセラーやセラピストに相談することは、筆者もお勧めする方法のひとつです。人の視点があってこそ、自分の知らない一面や本当の望みに気づけることもあります。

筆者も10年ほどセラピストや心理カウンセラーをしていますが、「正解」を欲しがる方が意外にいらっしゃいます。具体的な解決策を与え「支払っただけの価値観」を実感していただいたほうが、カウンセラーやセラピストとしても実績が認められやすくリピーターも増やせるでしょう。

でも、たった一つの「正解」を与えることは、カウンセラーやセラピストにとって責任重大。短い時間・少しの言葉での判断は困難です。人生の課題は、数学と違って「正解」はいくつもあるものです。筆者は、なるべく2つ以上のアドバイスをお伝えし、選択だけでもご本人にしていただけるよう心掛けています。アドバイスを選択する責任は、あくまでも本人にあるのではないでしょうか。


トラウマと向き合うことがトラウマになる場合も

また、依存関係に陥る危険性も。筆者は雑誌の取材でたくさんのカウンセラーやセラピストに体験取材をしてきました。キャリアのある方は確かに「診断」の精度は高いのですが、「アドバイス」については疑問を感じることも。

カウンセラーやセラピストの元で動けなくなってしまった人や、そのセラピストに小さな日常の選択まで相談するようになってしまった人もいます。

・ドラマセラピーで過去のトラウマをリアルに思い出したために動けなくなってしまった。

・「現世の苦しみは過去世のトラウマに起因している」と催眠療法で気づかされたが、過去世に戻るわけにもいかず困惑している。

・カウンセラーに「親との愛着」を再形成したほうがいいと言われたが、どうしても親に受け入れてもらえない。

・占い師に結婚のタイミングを相談したところ、「いい母親にはなれないから出産しないほうがいい」と言われて結婚を躊躇している。

これでは、あらたな傷が増えただけのように感じますし、セラピストやカウンセラーの言いなりになる危険性を感じます。


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