リズムを意識する「なりきり練習」
■練習1今から、20歳前半の女性になりきって自己紹介をしてみてください!
たとえ、あなたが50歳の男性でも、です。
■練習2
では、次は外国人になりきって、話してみて下さい。
たとえば、ちょっと陽気なイタリア人になりきるのはどうでしょう。
どうでしょうか? イメージはついたでしょうか?
まずはなんとなくでもやってみることです。
これらの「なりきり練習」で会話をしていると、いわゆる“ノリ”のようなものが出てくるのがわかりますか? 最初は慣れないかもしれませんが、徐々に慣れてくるでしょう。気持ちの70%は「恥ずかしい」かもしれませんが、30%は「何だか楽しい」ではありませんか?
この楽しさが相手に伝わり、さらに会話が楽しくなるのです。
そしてそれぞれになりきったら、その「なりきり度数」を少しずつ下げていって、“ノリ”を残した自分自身に戻ってきてください。
これができればいつでもリズムにノッて話しができるとあなた自身も楽しくなってきます。
実際、65歳の大手会社役員の方にもやっていただいた練習です。まさに、世代を超えるコミュニケーション力が養えるといえます。
リズムにノッて盛り上がる……会話はカラオケに似ている?
会話はノリを楽しむ点でカラオケの楽しさと似ています。
そもそもカラオケの語源、オケ(楽器演奏)がないから空+オケ。オケ(楽器演奏)のリズムにノッて歌うと、周りの人がリズムにノッて声や手拍子合わせてくれる、さらに自分もそれにノッて騒ぐ! ……などの楽しみがあると思います。楽しさが連鎖してさらに楽しくなるという点も会話に近いのではないでしょうか。
沈黙が怖くなくなるトレーニングの4つのポイント
メトロノームのリズムで会話! 一人でも練習できます。
1.時計の秒針やメトロノームを見ながらリズムをとりながら話す
2.そのまま“ノリ”を強め、韻を踏むイメージで「ラップ風」に話す
3.2秒ほど話を止め、リズムにノッて、手を胸に当てて上を向く
4.それらを意識して実行し、録音してみる
実際にコーチと会話形式で練習していくと楽しい練習になるのですが、1人の場合は、イメージを膨らませる作業が必要になります。その場に会話の相手がいることを想定して、独り言で会話をしながら練習するのがよいと思いますが、客観的な視点を持つために、「録音」をして振り返るのがオススメです。前回の録音を聞いて、新たな気持ちで練習を始めると、だらだらした感じがなくなりモチベーションが上がるでしょう!
>>いざ本番のコミュニケーションで注意することとは?