理想の住まい!?
日本の住まいはもともと平屋建てが主流でした。平屋建ての住まいは、家と庭の関係がきわめて大切にされてきました。敷地に余裕があれば、やはり平屋に住むというのは理想といえるかもしれません。階段の上り下りもなく、ワンフロアで天井も高くとれ、開放感のある空間で過ごせるということは、居心地のよいものです。さらに気軽に外に出て自然と触れ合うことができるというのも魅力のひとつといえるでしょう。内部空間と外部空間
木造住宅において、間取りと構造はきってもきれない関係です。したがって平屋の間取りは、2階の柱の位置や壁のことを考えなくても良いので、間取り計画は構造計画ともいえます。平面が美しければ立体である構造も美しいといえます。かつて農家の家などは、土間やいろりの上部に力強く美しい骨組みが見られました。構造の美しさは、当然屋根の美しさにつながります。童謡(こいのぼり)の唄の中にも「瓦(いらか)の波と雲の波」と唄われたくらい、屋根には美しさがあったのです。現代の家は、内部空間は豊かですが、外部空間は貧弱な感じがします。変に奇をてらうからでしょうか。建物の本来の豊かさとは、内部空間の豊かさが外部空間にもつながっているということなのです。
福島県飯館村:エコハウス