歯科インプラント

矯正用インプラントとは?

「矯正用インプラント」は矯正器具の固定源としてインプラントを利用するものです。歯槽骨にインプラントを埋入し、それをアンカーにして矯正器具を取り付けていきます。

梅田 和徳

執筆者:梅田 和徳

歯科医 / 歯科インプラントガイド

矯正治療とインプラントの関連性

現代人の顎はどんどん小さくなっており、親知らずを含めた32本の永久歯が重なることなく綺麗に整列して生えていない方も多くなっています。そのためまだ生えていない親知らずを歯並びに影響が出る前に抜歯したり、器具をつけて歯並びを矯正することがあるのです。

矯正用インプラントの埋入

矯正用インプラントは歯槽骨にインプラントを埋入しそれをアンカーにして矯正器具を取り付けます。

通常の歯と歯を矯正器具で結んで矯正治療をする方法以外に、インプラントを固定源として利用する方法があります。欠損部分に埋め込んだ通常のインプラントを使用することはもちろんですが、右写真の臼歯部のように部分的に矯正したい場合には矯正用のインプラントを利用して大げさな装置を付けずとも矯正治療を行うことができるのです。特に大臼歯は複数で複雑な歯根が有る為、矯正用インプラント無しではスムーズな移動が困難になる場合もあります。

矯正用インプラントのメリット・デメリット

矯正用インプラントを使用する上で知っていてほしいメリットとデメリットを下記に挙げます。

■メリット
  1. 抜歯をせずに矯正治療を出来る場合がある
    固定源が自分の歯ではなく顎の骨に埋め込んだインプラントの為、強い力をかけての矯正が可能です。その為歯の移動が大きくでき、通常であれば抜歯 の必要があるようなケースも抜歯をせずに矯正を行うこともできるのです。ただし全てのケースに当てはまるわけではないので、矯正の担当医に相談と確認が必要です。
     
  2. 矯正の治療期間が短い 
    固定されたインプラントがアンカーとなり、動かしたい歯に直接アプローチすることができます。その為、本当は動かしたくない歯が動いてしまったり、動いた歯が戻ってしまったりという余分な手間と時間が掛かりません。
     
  3. 大げさな矯正器具が不要
    通常の矯正の場合、自分の歯と歯を矯正器具で固定し引っ張りながら治療を行っています。その為、2でも述べましたが本当は動かしたくない歯などをしっかりと固定する必要があり、大掛かりな矯正器具を装着する必要もあります。大がかりな矯正器具は見た目にも影響しますし、装着時の違和感、食べづらさ話しづらさ、お手入れの方法にストレスを感じる方もいらっしゃいます。インプラントを使用した矯正の場合は、動かしたい歯とインプラントを繋ぐ装置だけでよい為、違和感は大幅に軽減されるでしょう。
     
  4. 虫歯のリスクが減る
    大げさな矯正器具を付けて食事をし、歯磨きをする。装置の間の清掃を入念に行わなければ虫歯のリスクが高まります。矯正器具をシンプルにできるからこそ歯磨きもし易くなり、虫歯のリスクも減るというわけです。

■デメリット
    スクリュータイプ矯正用インプラント

    矯正用インプラントには写真のようなスクリュータイプと少し大きめなプレートタイプがあります。

  1. 局所麻酔でインプラントを埋入する必要がある
    矯正用インプラントを埋入しなければ治療は始まりません。通常の矯正治療では不要な埋入手術が必要になります。ですが、一般治療で使用する局所麻酔で約5~10分程度の処置で終わります。術後の痛みや腫れもほぼ無いでしょう。

  2. 矯正後に取り除く必要がある
    通所のインプラントと違い矯正治療の為だけに埋入した物ですので、矯正治療後は取り除きます。ここちらの撤去も約2~5分程度で終わります。麻酔も痛みが無ければ不要です。

矯正治療をお考えの方へ

矯正治療というと「時間が掛かる」「費用が掛かる」「痛い」「見た目が悪い」「とにかく手間」といったマイナスのイメージをお持ちの方が多いことでしょう。しかし、先述したように場合によっては矯正用インプラントを使用し、矯正のデメリットを最大限に減らす治療を行うことができるのです。

日本人の歯に対する意識の低さは徐々に改善されていますが欧米諸国に比べるとまだまだです。綺麗な歯並びで自信を持って笑ったり喋ったりできる人が一人でも多くなることを望んでいます。

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