心の距離を置こうとすると「執着」が増す母親
円満に引っ越すのが難しいと判断し、スーツケースひとつで家を出て上京した女性に話を伺いましたが、彼女は後悔していないそうです
実家を出て、ひとり暮らしをするのです。
約50~60年生きた人に変わってもらうことなど期待できませんし、こちらが変わるほうが早いものです。筆者自身、母親をやってみて思うのは、親から「子離れ」するのは困難であるということ。
つまり、子どもが「親離れ」するのが一番なのです。
これ以上、あなたの大切な人生を、誰かの思うようにさせる必要は無いはずです。少なくとも20年以上、母親のいうことを聞いてきたのでしょうから、もう充分がんばったのではないでしょうか。
毒になる母は「娘を想い通りにしている」ことに無自覚ですので、筆者も「親子なんだからわかり合えるはず。話し合いましょう」と、よく母に言われました。でも、母のいう「話し合い」は「母のいうことに私が妥協して同意すること」であり、「説得」を意味しました。異なる思考を受け入れられる人ではなかったので「話し合い」も避けました。
距離を置きつつ、感謝を伝える。
直訴してみて母がパニックになってからは、私は、なるべくそう努力しました。母が大好きで、母が大嫌い。この2つの気持ちは両立するもののようです。