ベストオブ株主優待銘柄2014、買ってたらどうなった?
2014年12月29日にベストオブ株主優待銘柄2014ということで、実質的な利回りはもちろん、利用しやすさも加味した2014年の株主優待ベスト3銘柄をご紹介しました。では、実際これらの銘柄を2015年の初めに買っていたらどうなっていたのでしょうか?上記はご紹介した3銘柄の、2015年の始値を1とした株価推移ですが、ご覧の通り3位のイオン<8267>は+51%、2位の山喜<3598>は+59%(一時は+90%まで上昇)、1位の文教堂<9978>に至っては+96%の上昇率となっています。同期間の日経平均が10%しか上昇していないことを考えるとかなりの上昇であったと言えます。
むろん、今回、この3銘柄が上昇したのは日本の株式市場全体が上昇し、その中で株主優待銘柄に注目が集まったという追い風があったのは間違いありませんし、たまたま運が良かったということも言えるかもしれません。ただ、利回りにして10%超(当時)という、有利な株主優待が株価を下支えしたことが要因の1つであったことは間違いないと思います。
高利回りの株主優待銘柄は株価横ばいで買い、急騰したら売り
高利回りの株主優待銘柄は底値圏での株価横ばい時が狙い目
こういった高い優待利回りの銘柄は業績はパッとせず、株価は底を這うような動きになっている銘柄が多いのです。ただ、これまで多くの銘柄をご紹介してきましたが、こういった銘柄に共通する、覚えておきたい傾向が2つあります。まず1つは時折急騰することがあること。もう1つは配当権利確定に向けて株価が上がりやすく、権利落ち後に株価が調整しやすいということです。
今回の3銘柄の検証でもわかるように、高利回りの株主優待銘柄は株価が低迷している(横ばいが続いている)時に買い、株価が上がらなければ株主優待のメリットを享受しながら持ち続け、逆に株価が急騰すれば売り、という戦略が基本になると思います。もちろん、そうすれば必ず勝てる訳ではありませんが、待ち時間は長くなるかもしれませんが、勝率は高そうです(株主優待が自分に合った株主優待であればなおさらです)。
なお、高利回りでも、赤字続きになっていて、黒字化の見透しがたっていないような銘柄や、株価の下落傾向が続いてる銘柄を買うのは(この場合、下げ止まるのを待って、横ばいになったところを買うようにすれば良いでしょう)避けた方が良いでしょう。
参考:日本株通信
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