鉄道/観光・イベント列車

カフェが走る?スイーツ列車「フルーティアふくしま」

2015年4月よりJR磐越西線で走り始めた「フルーティアふくしま」は、地元産のフルーツを添えたケーキやタルトとドリンクを味わいながら、列車の旅を楽しむ観光列車だ。テーブル付のゆったりした車両と広々したカフェカウンター車両との組み合わせは、おしゃれであるとともに、列車内で過ごしているとは思えない。磐梯山の雄大な姿を眺めながら、ちょっとユニークな列車に乗って会津の旅を楽しもう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

「フルーティアふくしま」出発

フルーティアふくしま

郡山駅に停車中の「フルーティアふくしま」


「フルーティアふくしま」は東北新幹線の郡山駅から分かれる磐越西線の会津若松までを1日2往復している。本数の少ないローカル線を走るので、一般客が乗る普通の車両4両と連結し、6両編成で運転される。もっとも、一般車両との通り抜けはできないようになっているので、車内でゆったり過ごすことが保証されている。
サイドビュー

フルーティア車両のサイドビュー


乗車したのは、「フルーティアふくしま2号」。会津若松から郡山へ向かう列車である。郡山から到着した「フルーティアふくしま1号」の折り返しで、車内の整備が終ると、いよいよ車内へ入る。2号車の指定された席につくと、列車はゆっくり動き出す。ホームでは、横断幕を広げた地元の人たちが手を振って見送ってくれた。
お見送り

会津若松駅でのお見送り


行き止まりのスイッチバックとなっている会津若松駅の磐越西線は、すべての列車が同じ方向へ走り出す。すぐに新潟方面へ向かう線路と分かれて、一路郡山へ

白い箱に入ったスイーツを開けるたのしみ

車内でいただいたケーキ2種

車内でいただいたケーキ2種


さっそく、車内ではワゴンを押した女性アテンダントが、白い箱をひとりに1つづつテーブルに置いていく。中を開ければ、おいしそうなケーキ(タルト)が2つ入っている。季節によってメニューは異なり、この日は、地元産さくらんぼをトッピングしたフルーツショートケーキとさくらんぼのタルトだった。

ドリンクは紙コップに入ったコーヒーとペットボトルの桃ジュース。カップやグラスに入れてくれれば良い雰囲気なのに、揺れる車内といった事情があるのだろう。それが、ちょっと残念である。なお、紅茶は、1号車のカフェカウンターでもらえるとのことだった。
台形状のテーブル席

台形状のテーブル席


テーブルは四角ではなく台形状になっていて、窓側が広い。おのずから視線が車窓を向くようになっていて、これはよく工夫されている。4人席と2人席があり、グループやカップルで使い分けることとなろう。
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