日経平均が大幅下落で1万9000円割れ
世界の株式市場が大幅下落となった流れを受けて、日本の株式市場でも全面安の展開となっております。日経平均株価は8月24日1万9000円を割り込み、1万8540円で取引を終えました。前回「日経平均再び2万円割れ!今後を予測」の記事では、下落基調の可能性があることや、前回の安値を割り込むかどうかに注目であると書きましたが、テクニカル分析通りの流れと言えるかもしれません。
そこで、今回は、このように株価が大きく値下がりした場合には株式市場をどのように判断していけばいいのか、移動平均線乖離率を使って解説していきます。
では、日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。
残念ながら株価は大きく値下がりし、前回の安値1万9115円を割り込んでしまいました。丸印は本日の下落です。
つい先週には2万円を超えていたことを考えると、1500円程度値下がりしたことで安くなったと感じる人も多いかもしれません。ですが、株価が明日上がるのか、それとも下がるのかは誰にもわかりません。ここは冷静に対処したいところではあります。
移動平均線乖離率とは
そこで、株価がどの程度値下がりしたのかを判断するテクニカル指標として、移動平均乖離率があります。移動平均線乖離率では、移動平均線からどの程度株価が離れているのかを知ることができます。日足チャートの場合には25日移動平均線、週足チャートの場合は26週移動平均線を利用するのが一般的です。一般的には、25日移動平均線から+5%を超えると調整局面を迎えく、-5%以下になると売られ過ぎという風に考えられています。そして、+-10%以上になると大幅な乖離とされ、天井もしくは底値圏と判断されています。
日経平均の現状は?
これらを踏まえて、日経平均株価を見てみましょう。下が移動平均線乖離率のチャートです。現在、25日移動平均線からの乖離は-9.16%で、大幅乖離の目安とされている10%までもう間もなくというところではあります。
ただ、テクニカル分析では過去の値動きを参考にしていますから、過去の動きに対しての数字でしかありません。今後の動向は憶測でしかありませんし、世界の株式市場が下落する流れに逆らうことも難しいでしょう。それだけ大きな流れに対して我々は非力なのです。
安易に買って不安に思うのであれば急いで買う必要はなく、株価が落ち着き、下げ止まったことを確認してから買えばいいだけです。他の株価チャートと併用して、株価がどう推移するのか、注目しておいて損はないでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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