日経平均が7月以来の2万円割れ
日経平均株価が2015年7月以来、再び2万円を割り込み、安値引けとなりました。これまで日経平均株価が2万円を維持する状況が続いていましたが、日本の株式市場は全面安の展開となっています。中国の景気減速や株式市場の下落等を嫌気して、世界的にリスクオフの動きが高まり、世界の株式市場の下落が背景としてあげられるでしょう。新安値を更新する銘柄が増加する状況となり、日本の株式市場はどこまで下落するのだろうと考えている投資家も多いかもしれません。そこで、日本の株式市場がどう動くのかを考えてみました。
まずは日経平均株価のチャートを見てみましょう。
7月に下落した際につけた安値1万9115円に丸印をつけました。この際には、「待ってました!」と考えた投資家が多かったのでしょうね。一日で急反発しました。ですが、約1ヶ月間の上昇がたった数日で帳消しなわけですから、高値水準での買いは慎重に行わなければならないとも言えます。
ボリンジャーバンドで確認
では、日経平均株価をボリンジャーバンドのチャートで見てみましょう。ボリンジャーバンドとは、ミッドバンドと呼ばれる移動平均線を中心に、上下にプラス・マイナス1σ、プラス・マイナス2σの、計5本の線(バンドと言います)で表示される株価チャートが一般的です。最近は、プラスマイナス3σまで表示するものもあります。
このバンドは、いつも同じ幅で表示されるわけではありません。株価の動向に合わせて、バンドが広くなったり、狭くなったりします。バンドが一定の幅で水平な時期はボックス相場とみなすことができます。そして、バンドは上下どちらの方向にも広がり、バンドが広がった場合にはその方向に応じたトレンドが発生したと考えることができます。
日経平均はどうなる?
これを踏まえてチャートを見ると、現在、下落方向にバンドが広がっている、つまり下落トレンドが発生し始めていると考えられます。ですから、このバンドが今後どのような形を作るのか、注目すべきポイントだと言えるでしょう。ターゲットとしては、前回つけた安値1万9115円を割れるか、割れないかになるかもしれません。(下がらなければそれはそれでいいのです。)株価は一般的に、長い時間をかけて上昇するのですが、下落の場合には短期間で加速度を増して下落する傾向にあります。安易に買って不安に思うのであれば、急いで買う必要はなく、下げ止まったことを確認してから買えばいいだけです。
株価チャートは過去を表示しているわけですから、今後の動向は憶測でしかありません。他の株価チャートと併用して、今後ボリンジャーバンドがどのように形になっていくのか、そして株価がどう推移するのか、注目しておいて損はないでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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