スロージューサーが人気のわけ
2015年・注目スロージューサーいろいろ
酵素やビタミンなどが残りやすい、ということがメリットのスロージューサー。しかしここ数年は、グリーンスムージー人気に押され、ミキサー(ブレンダー)の陰に隠れていた感も…。しかし昨年くらいから、海外セレブの間で人気となったコールドプレスジュースを販売するカフェが日本にも続々と登場し、再び脚光を浴びるようになりました。
コールドプレスジュースは、低速でプレスしながら絞る製法でできたジュースのこと
コールドプレスジュースとは、低速圧搾で作られたジュースのこと。そして、このジュースを自宅で作れるのが、低速圧搾方式を採用しているスロージューサーなのです。スロージューサーがあれば、飲みたい時にいつでも作りたてのコールドプレスジュースが飲めます。さらに、店頭では1杯1000円前後するものが、自分で作れば半額程度でつくることができ、コスト面でも魅力があるため、いま注目を集めているのです。
ジューサーには高速と低速の2タイプがある(左が低速・右が高速 ※パナソニック製品参考)
そもそもジューサーとは、果物や野菜などの食材を細かく砕いて濾しながら搾汁するため、ジュースをつくる時に食材のカスが出るのが特徴です。食材の皮や食物繊維を取り除くため、胃腸に負担をかけることなく栄養を吸収しやすいのが、食材を丸ごと使うミキサーで作るジュースとの大きな違い。また、1分間に数万回転の速さで搾汁する「高速」タイプに対し、1分間あたり数十回転するスクリューでゆっくり食材をプレスしながら搾汁する「低速圧搾」タイプがスロージューサーと、2つのタイプに分類されています。
スロージューサーは、マシンの手入れと絞りカスの処理が課題
低速・高速ともにジューサーのデメリットは、必ず食材の絞りカスがでるため全て再利用するのがなかなか難しいこと。また、ミキサーに比べると材料費がかかること。お手入れがそれなりに大変なこと、が挙げられます。特に、スロージューサーは搾汁部分の構造が複雑でパーツ類が多く、その分どうしてもカスが溜まる箇所も多くなりがちです。毎日使い続けたいと思う家電だからこそ、日々のお手入れもしっかり確認しておいてください。他にも、ジュースと絞りカスを受けるカップやプラスαの付属アタッチメントなど、収納スペースの確保も必要です。
とは言えスロージューサーは、食材が、高速回転による熱や空気に触れる機会が少なく栄養素が壊れにくいため、食材の栄養をより効果的に吸収できるのが最大の魅力。ヘルシーなジュースを生活に導入するためには、どうしても欲しいアイテムと言えるでしょう。ということで次ページから、代表的なスロージューサーについて、その特徴をお伝えします。