写真撮影/風景・夜景を撮る

【風景撮影ナビ1】海を撮影する

新しい連載シリーズのスタートです。タイトルは「風景撮影ナビ」。毎回テーマを決めてビギナーを対象にした風景写真撮影のポイントを紹介していきます。風景写真を撮るときの参考にしていただけるよう頑張って執筆していきたいと思ってます。1回目のテーマは「海」です。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

新連載シリーズ「風景撮影ナビ」は、デジカメ初心者を対象にした風景写真撮影のナビゲートをしていきます。毎回ひとつの風景テーマを取り上げて、撮影するときのワンポイントアドバイスや被写体の見方などを紹介していきます。新シリーズの1回目は「海」がテーマです。

画面配分で印象度をコントロール

今回のテーマの「海」ですが、きわめて大きい題材で切り口も数え切れないぐらいあります。それだけにここですべてを網羅することはできません。しかし、海を撮影するときの視点としていくつかヒントになりそうな部分を紹介していきます。

海の風景を撮影するときに意識したい部分のひとつが海の画面配分。わかりやすく言えばフレームの中にどれくらい海の部分を入れて撮るかということです。これを変えるだけで受け取るイメージも違ってきます。

作例で見てみましょう。一枚目は、ちょうど画面下半分を海を入れて撮影したもの。フレームの中に海と空の配分が均等になっています。バランスが取れているので安定感があります。

それと比較する二枚目は、海の配分を少し下げて空の部分のほうが多くなるようにしてみました。バランスの取れていた1枚目と比較して2枚目は空の部分が強調されている中にある海の風景といった写真になりました。作例は微妙な変化ですが、構図の配分を変えるだけで写真を見たときの印象も変化していくということがここでのポイントです。

海の撮影

画面に対してほぼ海の部分が半分になるようにして撮影。均一の安定感が生まれる構図


海の撮影

空の面積を広くして撮影。空の部分が大きくなった分だけ広い空の印象度も上がる結果に


この配分については、ビーチで人物を入れて記念撮影をするときや波打ち際などの風景を撮るときでも、同じように意識して撮影すると海の印象度をコントロールすることができます。

海の風景写真の切り口はたくさんあると書きましたが、配分を変えるだけで印象操作ができるので、海を撮るときには試してみる価値はあります。

海の撮影

波打ち際でも画面に対して海の配分を考えて構図を作り、海の風景の印象度をコントロールしてみる。


次のページでは「波」などに着目して撮影してみます。

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