打ち上げ花火の基本は「菊」と「牡丹」
ヒュルルと音を立てて打ちあがった花火が大きく輪を描いて大空に開きます。このとき、何の種類の花火が開いたかがわかりますか?花火の種類が少しわかると撮影していて種別の区分けができ、また花火鑑賞をより楽しむことができます。
大輪の花火の種類の大別は、「菊」と「牡丹」の二つです。それではその違いを説明していきます。
まず「菊」についてです。「菊」の特徴は、花火が開いたときに尾を引きながら広がっていきます。ちょうど一本の光線が伸びてくるように見えます。
伸びてくる尾の光が変化していくものは、「変化菊」とも呼ばれます。2回から多いものでは5回ほど変化させていくものがあります。
さらに大輪の中心部に色がついた輪を作っている部分を「芯」と呼び、芯があるものを「芯入変化菊」と分類されます。この「芯」の部分に着目して見るのもポイントです。花火大会で見られる大輪の花火の多くはこの「菊」の種類のものになります。
「牡丹」は「菊」のように尾を引かずに花火が開いていきます。花火の点がそのまま単独で広がっていく感じに見えます。
本来の「牡丹」にも「芯」の部分があるのですが、「芯」がなく単色のものも「牡丹」と呼ばれます。
写真で撮影してしまうと「牡丹」も尾を引いているように写ってしまうので、写真では一見違いがわからないこともあります。
簡単に「菊」と「牡丹」の比較ができる動画を作りましたので、こちらもご覧ください。
次のページではその他の花火も簡単に紹介します。