省エネに洗濯物を早く乾かすには扇風機が活躍
浴室乾燥機や洗濯乾燥機の電気代
比較的古くからあるのは浴室乾燥機。浴室全体が乾燥室となるので、洗濯物が邪魔になりませんが、電気式の場合もガス式の場合も1回(約6kg)の洗濯物を乾かすのに2~3時間はかかり光熱費も約60~120円となります(※)。最近では洗濯機に乾燥機がついているものも増えてきています。ヒーター式、ヒートポンプ式、ガス式などタイプも色々ありますが、それでも1回30~100円ほどの光熱費がかかることになります(※)。
ましてやこれらの乾燥機能はランニングコストだけでなく、購入時の出費もかなりかかるものです。
部屋干しをした洗濯物は、そもそもなぜ臭うのか?
洗濯物が長時間湿っていることで雑菌が繁殖し、そこから臭いが発生。出来る限り短時間で乾かすことがポイント。
そして雑菌も極力少ない状態にすることが大切です。部屋干し専用の洗剤を使ったり、通常の洗濯洗剤に衣類用漂白剤を混ぜて使用したり、すすぎの際に少量のお酢を使うことなどによって、菌の繁殖を最低限にすることができます。
洗濯物を早く乾かすには、風の流れがある場所に干す
浴室で換気扇を回すことにより、風の流れができる
■浴室
「浴室は湿気ているのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、浴室には窓や換気扇がある場合が多く、また限られた狭い空間のため、部屋の余分な水分を洗濯物が吸収することもありません。
洗濯物を干す30分ほど前から換気扇を回しておけば、浴室全体の湿度が下がり、洗濯物を干している間の湿気も外に追い出す役割を果たしてくれます。
■窓際に干す
空気の流れが必要なので、窓際に干すのもおすすめ。その際、少しでいいので窓をあけて湿った空気が外に逃げるような空気の流れを作ってあげることがポイントとなります。
また窓際に干すとなると、カーテンレールに干す方も多いかと思いますが、その際にはくれぐれもカーテンに濡れた洗濯物がくっつかないようにしましょう。くっついてしまうとカーテンが湿気てカビる原因にもなりかねません。
洗濯物を早く乾かすハンガーの知恵
2本の針がねハンガーを交差させゴムでとめる
2本の針金ハンガーをクロスさせ上の部分を輪ゴムで停めることにより円形に近いハンガーを作ることができ、洗濯物の風通しもよくなります。
ハンガーに奥行きをだすと風通しがよくなる
扇風機の風が洗濯物を早く乾かす
省エネに洗濯物を早く乾かすには扇風機が活躍
画像は以前にガイドが実験をした時のものです。濡れた同じタオルを使い、左側のタオルにだけ扇風機の風があたるようにし、右側のタオルには風が当たらないようにしました。
実験の結果、左側のタオルは20分経った時点で触っても湿った感じはなく、30分で完全に乾いていました。一方、右側のタオルは5時間経過してもなんとなく湿った感じのままという実験結果でした。
この実験はタオル1枚だけに扇風機の風を直撃させたので、多くの洗濯物を乾かすよりも効果が見えやすくなっています。よって、この時間差がイコールたくさんの洗濯物を干した時の状況にはなりませんが、扇風機が洗濯物を乾かすのにかなりの威力があることは事実。
しかも扇風機は家電の中でも消費電力が少なく、1時間につき1円前後。乾燥機などに比べると大きな差がでます。
扇風機で乾かす時も湿った空気の逃げ道を作るべく、上記写真のように窓際に洗濯物を置いて窓をあけておいたり、浴室で使う場合も換気扇を回しながら、下から扇風機の風をあてるようにすれば早く乾きます。それでも換気扇と扇風機の電気代で1時間2円以下、4~5時間で1回の洗濯物を乾かすことができるので省エネになります。
大きな乾燥機器を購入しなくでも、多少の工夫によって室内で洗濯物を早く乾かす方法はありますので、ぜひ試してみてください。
(※)電気代は1kWhあたりの電力量単価を26円として計算。契約内容や割引プランにより電気料金については変わってきます。
初回投稿日:2010年5月25日