対策その1 とにかく入国スタンプをもらう!
入国スタンプは合法的滞在の何よりの証拠。入国日、入国地点などが記載されている
また、ヨーロッパ内を経由して乗継ぎ便で向かう場合、入国審査があるのは最初の経由地だということは忘れないように確認しておいてください。例えば、東京発パリ経由でハンガリーのブダペストに向かう場合、入国スタンプをもらうべき地点はパリです。
(ただし、仮にロンドン経由の場合は、イギリスはシェンゲン協定に加盟していないのでブダペストで入国審査を受けることになります)
対策その2 自分の旅程の証拠を残す!
ヨーロッパでは運転手や車掌、ガイドなどがお客のパスポートを預かりまとめて手続きをすることがままあります。このような場合は、問題に気付くのはたいてい入国後、発車後ですから「後の祭り」になってしまいます。何らかの理由により入国スタンプをもらえなかった場合は、自分がどういう道程を歩んできたのかを証明できる書類をきちんと保管しておきましょう! これ、すごく大事です!
使い終わった切符や搭乗券は証拠として残しておきましょう
- 列車、バスなどの切符、あるいは半券、飛行機の搭乗券
- 宿泊したホテルの領収書
また、1ツ星、2ツ星くらいのホテルでは領収書は出さないことの方が多いかと思いますが、もちろん頼めばもらえるはずですので、懸念がある時はしっかりと請求してください。余談ですが、脱税の多いヨーロッパの国では、レシート発行、受取が義務付けられている所もあります。
対策その3 あまりあたふたしないこと!
入国スタンプをもらえなかったからといって、変に心配し過ぎたり、気を回し過ぎたりしては身が持ちません。自分に非はないのですから腹をくくって出国の時を待つのも大切です。もし出国審査でいろいろ問い詰められても、決してあたふたしないこと。かえって挙動不審に見られてしまいます。「そっちが悪いんでしょ」くらいの気持ちで堂々と応対しましょう。
そもそも、四方八方を隣国に囲まれ、「隣の庭は別の国」なんてことが起こりうるヨーロッパでは、出入国管理なんて100%厳密にはムリ! という考え方が根底にあるのだと思いますし、出入国自由化の動きは将来的にはEUのみならず諸外国の便益にも寄与するはずです。我々島国の人間からすればちょっと合点のいかない面倒な点はありますが、事情が事情と大陸の大きな心で酌んであげるのも必要なのかもしれません。それでは、また。