スマートフォン/スマートフォンの周辺機器

GearVRは次世代メディアになるか?実際に体験してみた

3次元仮想現実の世界を目の前に表示する「VRヘッドマウントディスプレイ」。まさに注目の未来的デバイスであり、その代表が「Oculus Lift(オキュラス・リフト)」ですが、その技術を応用し、特定のスマートフォンと組み合わせて使えるのがサムスンの「GearVR」。このGearVRの新製品がが5月29日に発売されたので試してみました。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

サムスン「GearVR」とは?

世界的に有名なVRHMD(Virtual Reality Head Mounted Display)といえば「Oculus Lift(オキュラス・リフト)」ですが、現時点(2015年)ではまだ発売されておらず、来年の発売予定となっています。待ちきれない人も世界には大勢いることでしょう。そんなOculus Liftに先行し、同じくVRHMDであるサムスンの「Gear VR」が日本国内で発売されました。

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サイバー感あふれるGear VR


装着

Gear VRを装着したところ


このGear VR、実はOculusの技術を使って作られたもので、兄弟機とも言えるものです。Oculus Liftは画角が広い上に、機能をどんどん追加しているので、スペック的にはGear VRの方が劣るのですが、良い点もあります。

Oculus Liftはパソコンと接続して使うため、回転したり動きまわるとケーブルが邪魔になります。それに対して、Gear VRはサムスンのGALAXY S6、あるいはS6 Edgeをセットして使うため、ケーブルがなく、動きが自由で使いやすいのです。

弱点は、駆動力がスマホなので、ゲーミングパソコン級のPCを要求する予定のOculus Riftよりも処理能力が劣ること。これに関しては後述します。なんにしてもGALAXY S6/Edgeをセットするだけで使えるので、それらを使っている人には身近なデバイスになるでしょう。

ちなみに5月末に発売された製品の正式名称は「Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6」です。Gear VRはこのバージョン以前にGALAXY Note4と組み合わせて使うタイプが発売されているので、これと区別できるように対応機種を製品名に入れているのでしょう。

セットアップ

Gear VRを使いはじめるためのセットアップは簡単です。まずは使用するスマホ、たとえばGALAXY S6に「Oculus Live」のアプリをインストールします。これは普通にアプリストアからダウンロードできます。

ダウンロードを済ませたら、アプリを起動してIDを登録し、ログインします。そしてGear VR本体にS6をセットし、ヘッドセットを頭に装着すると自動的に電源が入ります。すると、健康に関する注意書きが表示されるはずです。

S6セット

GALAXY S6をセットして使う


装着する場面

Galaxyがセットできたら、頭に装着していきましょう


ここで、普段メガネをかけている人は、メガネを外してヘッドセットを使っているので、字が霞んで見えることでしょう。実はGearVRには本体上部に視度調節ダイヤルがあり、ある程度までの近視であれば裸眼でもくっきり映像を見ることができます。これもGearVRの良いところです。

視差調節ダイヤルで近視の人も字がくっきり読める。

視差調節ダイヤルで近視の人も字がくっきり読める。


はじめに出てくる注意書きは、サイドのパッドをタップすると先に進むことができ、ホーム画面が表示されます。アップデートがある場合は、そこから自動的にアップデートが始まります。

基本操作

GearVRの基本的な操作は、視線と本体の右サイドの「パッド」と「戻る」ボタンで行うことができます。

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操作のためのパッドとボタン


このパッドはタップすることと、前後左右にスライドさせる操作ができます。また、頭を向ける方向でメニューを選択し、タップで選択するというように操作することもできます。

ホーム画面では中央の6画面に最近使用されたアプリと、その右に現在インストールされているアプリのライブラリが表示されます。画面左側にはストアが表示され、アプリを探してインストールすることができます。

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