預かり資産4兆円超!大人気のラップ口座ですが、デメリットも・・・
世界中に分散投資を行い、手堅く資産の増大を目指せるラップ口座が約1万円から手軽に出来るようになりました!
その中で、個人が金融資産の運用・管理を一括して証券会社などに任せる「ラップ口座(投資一任運用商品)」の残高が大きく伸びています。2015年4月末には全体の残高は4兆円を超えました。
基本的にラップ口座は中長期の国際分散投資を行います。更に株だけでなく、債券など、各資産をバランスよく組み合わせることによって、リスクを抑えつつ、高い利回りを目指すものです。目標利回りや期間、リスク許容度などを伝える事により、投資初心者でも手軽に投資のプロの運用による株式や債券などへの本格的な投資ができる点や投資内容の見直しなどの手間がかからないといった点が特徴です。
もっともラップ口座にも問題はあります。まず、ラップ口座を始めるためには数百万円~1000万円以上といった大きな資金が必要です。また、年間で2%程度の管理手数料がかかってしまいますので、自分でETFなどを購入する分散投資を行う場合に比べてコストが割高になってしまうケースがあります。また、ラップ口座でETFではなく、その証券会社が取り扱う投資信託を購入するようなケースでは、ラップ口座の手数料以外に間接的に(投資信託の費用として)1.0%~1.5%程度の信託報酬等の費用が取られる可能性があります。ラップ口座は根本的に運用を証券会社に丸投げすることになりますので、証券会社にとって都合の良い商品を組み込まれる可能性もあるわけです。
ボーナスで始めたい!1万円からのラップ口座
たしかに国際分散投資は魅力的です。たとえば、日本株だけに限定して投資すると、どうしても日本経済に運用成績が大きく影響してきます。現在はアベノミクスと異次元の金融緩和によって株式市場は活況ですが、労働人口が減少しており、1人あたりGDPの伸びしろも無い日本は長期的な成長の余地は限られているとも言えます。その一方で、世界経済全体を考えると総人口が毎年増え続ける中で緩やかな成長が続いており、投資チャンスも多く、リスクを抑えて長期で緩やかに資産を増やしていきたい方には国際分散投資はうってつけです。しかし、自分で国際分散投資を行うとすると、それはかなりハードルが高くなってしまいます。どうしてもETFの種類が豊富な米国株を買う必要が出てきますし、分散投資の為にいくつかのETFを買うとなれば、それなりの資金量も必要だからです。そこで注目したいのが外資系の証券会社であるエイト証券が始めた8 Now!(エイトナウ)というサービスです。このサービスは簡単に言うと、低手数料でお手軽に始められるラップ口座です。
オンライン上で投資目的やリスク許容度、投資期間などに関する8つの質問に答えると、投資目的、リスク許容度などに沿った国際分散型ポートフォリオが構築されます。このポートフォリオは米国のETFで構成され(米国のETFは種類が豊富で様々な国や資産クラスに応じたETFが存在し、その種類は約1600銘柄にも及びます<日本は200銘柄程度>)、世界の株式・債券など、異なる資産を組み合わせた内容で、そのポートフォリオを約1万円(正確には88米ドル)から買い付けをすることができます。
さらにポートフォリオは一度決まったらそのままではなく、年2回以上、市況の変化に応じてシステムがリバランス(構成銘柄や構成比率の見直し)を適宜行ってくれます。このシステムは米国大手の投資調査・運用会社であるモーニングスター社が開発のアルゴリズムによって作成されます。ちなみに、モーニンングスター社は世界27カ国で1,700億米ドル(約20兆円)もの顧客預かり資産を保有しています。
管理手数料が低いETFでポートフォリオが構築される上、管理手数料が年額0.88%のみ。そして、もっとも特筆すべきなのは最低購入価格が約1万円と非常に低く、手軽に始められる点です。1万円から国別・資産クラス別の国際分散ポートフォリオを構築できるというのはこれまでの日本では出来ませんでしたから、まさに画期的なことだと思います。これなら、毎月1万円ずつを積み立てていくといった積み立て投資をすることも可能です。さらにスマートフォンからポートフォリオの詳しい情報を簡単に照会できるのも便利です。
何を買ったらよいかわからない。リスクは取りたくないので分散投資をして安定的な資産形成を行いたいという方は、まずはこのようなサービスから初めてみるのも良いと思いますが、いかがでしょうか?
参考:グローバルグロースレポート
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。