光跡はシャッターが開いている間長くなる
光跡撮影は、光を放つ被写体が動いていてそれを長時間露光で撮ることで撮れる写真です。ここでは走る自動車のライトを利用して作例を紹介していきます。まず光跡がどの程度で写るのかを短いシャッタースピードで撮ってみます。最初の一枚は1/3秒で撮影しました。
テープランプの赤い色が伸びて光跡になって写っています。シャッターを開いている時間、光が線になって写るということがこの写真を見てわかります。また車の速度により光跡の伸びは変わります。
それでは次にこの3倍の長さでシャッターを開いて撮ってみましょう。
1秒の露光時間になるとこれだけ光跡が伸びました。この応用をしていけば自在にフレームの中に動く被写体の光跡を残して写真にすることできるわけです。
さらに思い切ってもっと長く露光させてみましょう。
6秒間露光して撮影しました。6秒の間に複数の車が走り抜け、それぞれの光跡が写っています。このように長時間露光にすることで光を重ねていくと、実際には目に写らない光跡が写真として残せます。ここが光跡写真の楽しいところです。
フレーム内での被写体の動きを見極めたシャッターの開閉も重要です。被写体の動きを見ながらレリーズシャッターでコントロールしていきます。最初は難しくても何回か試してみるとコツがつかめるはずです。
光跡が残る被写体は車以外にもたくさんあるのでいろいろ試してみてはいかがでしょうか。