予土線を旅するための乗車券注意事項
発車間際に数人乗車してきて、定時に出発。団子鼻の先頭部は片側のみで、窪川から宇和島へ向かう時は団子鼻は最後部となる。何だかバック運転しているみたいだ。窪川からの路線は土佐くろしお鉄道所属だ。次の若井駅までが、JR四国ではなく、若井からが予土線になる。
正確には、若井からしばらく進んだ山中にある川奥信号場までで、ここで線路が分岐し、予土線と中村、宿毛方面への土佐くろしお鉄道が分岐する。ホームがなく乗換ができないので、若井駅がジャンクション扱いになっているのだ。青春18きっぷやJR線のみ有効の切符を持っている人は、210円を別途支払う必要がある。
清流四万十川に沿って走る予土線
予土線に入ると、まもなく右手に四万十川が現われる。しばらくは四万十川が右に左にと寄り添って流れる。眺めているだけでも、爽やかで涼しい気分になるだろう。江川崎までの区間は、1974(昭和49)年開業と比較的新しい路線なので、カーブも緩やかで、トンネルや鉄橋、道路との立体交差が多く、スピードもかなり出す。がたんごとんという感じではない。
土佐大正、土佐昭和という年号のような駅名が続き、十川が近づくと、左手の四万十川を跨ぐようにこいのぼりの群れが雄大に吊るされているのが目に留った。
乗車したのは4月下旬のことで、これは「元祖こいのぼりの川渡し」として知られている。各地で見ることのできるこいのぼりの川渡し発祥の地がここ四万十川で、毎年、4月中旬から5月中旬頃まで見られる。こいのぼりの数は500匹におよぶ。
次の駅は半家(はげ)。「はげ、はげ」と駅名を連呼すると、気にする人がいるかもしれない珍名駅だ。
海洋堂ホビートレインとの出会い
江川崎で5分程停車。ホームの反対側には、ここですれ違う窪川行き列車が停まっていた。車両は、「海洋堂ホビートレイン」。車内では、フィギュアの模型が展示され、恐竜のデザインが特徴とのことだが、すぐに出発してしまったので確認できなかった。車両の前後で塗り分けが異なる面白い車体だ。
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