写真撮影/写真撮影の基礎知識

【生活彩るカメラ術8】 高層階からの撮影3つのコツ

高層ビルの展望台を訪れる機会も案外多いもの。高いところから撮る風景写真のコツをまとめてみました。簡単そうでちょっと失敗しがちな夜景撮影もこれを知っておけばパッチリです。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

年々高層ビルが増え続けていて、高いところから風景を眺める機会も増えています。これは高層階から風景写真を撮るチャンスでもありますね。高層階からの写真撮影をする際にポイントとなる部分や気をつけたいところなどをまとめてみました。日頃では見られない風景の撮影を楽しんでみませんか。

空の部分を外してピント合わせ

高層風景写真

高層階からの撮影では建物などにフォーカスポイントを合わせるとピントが取りやすい。


高層階から撮影するときのポイントのひとつがピント合わせです。

高層階から見る風景では多くの場合、空の部分が大きく占めるようになります。その風景にレンズを向けるとフォーカスポイントが空の部分を指してしまい、ピントを合わせる対象物がないためにしっかりとしたピント合わせが出来ていないということが起こりがちです。

このような場合は、フォーカスポイントを風景の中に見える建物などに合わせるとピントが取りやすくなります。遠くに見える建物などを対象物としてピントを合わせて、そのままシャッターを半押ししたフォーカスロックの状態でフレームを整えて撮影するといいでしょう。

また、高層階からの撮影では多くの場合ガラス越しでレンズを向けます。このときにガラス面にピントが合ってしまうということも起こりがちです。

ガラス面にピントが合うというときは、マクロモード設定がONになった状態のまま撮影していないか確認してみましょう。マクロモードとはレンズから近い被写体にピントを合わせて撮るモードのこと。マクロモードを設定したまま撮影するとガラス面を被写体としてピントを合わせてしまいます。

ガラスにレンズを近づけて撮影するときは、一度マクロモードを解除すると遠くの風景にピントを合わせやすくなります

太陽の位置を考えた時間帯に撮る

高層風景写真

太陽の光によって同じ風景も写り方が変化する。時間帯を合わせて撮るのもポイントのひとつ。


日中の高層階からの風景は太陽の位置によって見える風景が変化します。撮影する方面に太陽光がどの方向から当たるかによって写り方が変わります。

特にお勧めしたいのは、夕刻の太陽光線がオレンジ色に輝く時間帯。日没時刻より一時間くらい前からスタンバイすると刻々と色が合わる風景を撮ることができます。

天候にも左右されますが、夕焼けが出てくれたらラッキーです。夕焼けまで見えなくても、太陽が沈むころはカクテルタイムと呼ばれるほど写真撮影では好まれる時間帯です。

次のページでは、高層階からの夜景撮影のポイントについて解説します。

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