バンバン200の走りはどうか?
バンバン200に搭載されている199cc単気筒エンジンは16ps/8000rpmを発生します。決して非力なエンジンではありませんし車重も軽い為に軽快に走りそうですが、前タイヤに横幅130mm、後ろタイヤに横幅180mmという1000ccオーバーの車両にも滅多に装備されない超極太タイヤが装備されているので軽快さは失われているようです。それと引き換えに得たのは圧倒的な見た目の個性と安定感です。地面との設置面積が広い為に直進安定性は優れています。ハンドリングもゴツゴツっとしたブロックタイヤの感触はあるものの、異型ともいえるタイヤサイズを履いているわりに極めて素直な印象を受けました。はじめは少し広いかな?と思えるハンドルポジションも操舵するのには調度良いポジションです。ハンドルのキレ角も大きく低速でも粘り強いエンジンなので、エンストしにくく狭い道でのUターンも楽々です。
ただし最高速は100km/hちょっとぐらいなので高速道路の走行は少々辛いところです。走っていて気持ちがよいと感じる巡航速度は80km/hぐらいで、それ以上だと振動も大きくなってしまう為にオススメできません。
オフロードバイクに比べると前後のサスペンションの長さが短い為、荒れた道を激しく走るのには向いていませんが、砂利道などの未舗装路の走行は未舗装路向けのタイヤパターンを装備しているので気持ちよく走行できそうです。
バンバン200は通勤・町乗りメインなら文句なしにオススメ
バンバンの魅力の一つは価格が安い事があげられます。乗り出しの価格も35万円前後で可能な為に通勤に便利な150ccクラスのスクーターと比べても大差ない金額で手に入れる事が可能なため、通勤に週末の近場ツーリングにバイクを使いたいと考えているユーザーには文句なしにオススメできます。150ccクラスのスクーターと比べると車種によっては加速で負けてしまう事がありますが、安定感がある為に同じ距離を走ってもバンバン200の方が疲労が少なくなるでしょう。
ちょっとした未舗装路も問題なく走破できる実力を持っていて、川沿いの道や山道も安心して走る事が出来るので、週末は都会を飛び出して田舎道をまったりと走るのも楽しそうです。
遠出だけはあまり適しているとはいえないバンバン200ですが、それ以外の使用用途は広く使える万能バイクといえます。一台目のバイクを何にしようか迷っているユーザーにとっては練習用のバイクとして最適ですし、ベテランユーザーのセカンドバイクとしても色々使えて面白そうです。
ファンシーな見た目に反して万能なバンバン200は使用用途を考えているだけでも楽しいバイクと言えます。
バンバン200のエンジン音 マフラー音 車両の細部はこちらの動画でご確認下さい