鉄道/鉄道関連情報

開業129年目にしてJR武豊線電化完成(3ページ目)

愛知県最古の鉄道であるJR武豊(たけとよ)線が、開業129年目の2015年3月1日にようやく電化され、従来のディーゼルカーに代わって新型電車が走り始めた。名古屋の近郊路線でもある武豊線は歴史的な鉄道施設が残り、古き良き時代を偲ばせる。沿線の半田は醸造業の盛んなところで「蔵の街」として街歩きも楽しめる。リフレッシュされたローカル線に乗って、途中下車の旅を楽しみたい。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

JR武豊線の旅、その3(終点武豊に到着)

終点武豊駅

終点武豊駅


再び武豊線に乗る。半田の街中を抜け、工場地帯にさしかかると東成岩(ひがしならわ)に着く。ここからも衣浦臨海鉄道の別の路線が分岐している。線路際に工場が立ち並び、鶴見線あたりを走っているような錯覚も起きそうだ。そしていよいよ終点の武豊に到着。ホームは1本だけだが、何本か線路が並んでいて、かつては貨物の発着があったことを偲ばせる。大府から30分少々の短い武豊線の旅の終わり。行き止まりの終着駅である。

名鉄河和線

本数も多く強力なライバル名鉄河和線


半田と武豊から歩いて10分もかからない位置に名鉄河和線の駅(知多半田、知多武豊)がある。沿線では本数の多い名鉄利用者が多いと聞くが、遅ればせながら電化完成でやる気の出てきた武豊線の巻き返しに期待したい。よい意味での競争が行われ、利便性が向上して、地域に活気がよみがえれば、と思う。

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