鉄道/鉄道関連情報

開業129年目にしてJR武豊線電化完成(2ページ目)

愛知県最古の鉄道であるJR武豊(たけとよ)線が、開業129年目の2015年3月1日にようやく電化され、従来のディーゼルカーに代わって新型電車が走り始めた。名古屋の近郊路線でもある武豊線は歴史的な鉄道施設が残り、古き良き時代を偲ばせる。沿線の半田は醸造業の盛んなところで「蔵の街」として街歩きも楽しめる。リフレッシュされたローカル線に乗って、途中下車の旅を楽しみたい。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

JR武豊線の旅、その2 (東浦~乙川)

武豊線を走る貨物列車

武豊線を走る貨物列車が大府に到着


東浦の先で、貨物線が分かれる。このあたりは衣浦臨海工業地域となっていて工場も多く、その貨物輸送のために営業している衣浦臨海鉄道の線路である。貨物列車は武豊線に乗り入れて、名古屋方面へ物資輸送を行っている。

亀崎駅舎

日本最古のものとも言われる亀崎駅舎


次の亀崎は古色蒼然とした駅舎が特徴だ。1886年にできた「日本最古の現役駅舎」とも言われるが、一度火事で焼失したとの説もあり、確定できないようだ。


「蔵の街」半田で途中下車

半田駅

日本最古の跨線橋がある半田駅

半田駅跨線橋の説明板

半田駅跨線橋の説明板


乙川を出ると、電車は阿久比川と十ヶ川が堤防をはさんで並んで流れているところを一気に渡り、左にカーブして半田駅に滑り込んで行く。この駅のホームと駅舎をつなぐ古い跨線橋は、正真正銘のJR最古参で、1910(明治43)年製。渡り廊下の内部に、最古参であることを知らせた説明板がある。

C11形蒸気機関車

半田駅すぐ近くに保存中のC11形蒸気機関車


また半田駅のすぐ脇には蒸気機関車C11が展示されている。武豊線の蒸気機関車引退にちなんで、武豊線で「さよなら列車」を牽引した機関車がここで静態保存されているものだ。

酒の文化館

半田市内にある「酒の文化館」


半田は酒や醤油など醸造業の盛んなところで、川沿いに蔵の街として古びた家並みが保存されている。「酒の文化館」という博物館もあり、散策に適した場所だ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます