ロイヤルエンフィールド (インド)
インドに本拠を置くモーターサイクルメーカー『ロイヤルエンフィールド』。その起源はイギリスにあり、植民地時代を経てインドという国で伝統を育んだ希少なメーカーです。決してメジャーどころではありませんが、そのクラシカルなスタイルが注目を集め、ここ数年でオーナー数が拡大している勢いのあるブランドと言えます。東京モーターサイクルショーでも常連になっていますね。注目モデルはこちら、All Aboutの記事でも紹介したカフェレーサー『コンチネンタルGT』。イギリスのモーターサイクルカルチャーを物語るカフェレーサーというスタイルに、現代のモデルとは思えないクラシカルな味わいと鼓動が楽しめるシングルエンジンと、誰もが追い求める“古き良き時代のモーターサイクル”そのままの姿を保つロイヤルエンフィールドの最新モデル。インド製などと侮るなかれ、壊れない仕様でありながら、その味わい深さは旧車のそれに匹敵する素晴らしい一台なのです。
メーカー希望小売価格(税込)
・CONTINETAL GT 535 : 879,000円
ロードホッパー[プロト] (日本)
ハーレーダビッドソンのエンジンを備える国産メーカー、プロトが販売する量産型カスタムバイク『ロードホッパー』。人気バンド B'z のボーカリスト稲葉浩志さんも敬愛するという稀代の日本人カスタムビルダー木村信也さんが生み出した『ゼロスタイル』を土台に、量産モデルとして誕生したのがこのロードホッパーというモデル。リアショックがない1950年代以前のリジッド仕様+フロントフォークを前に突き出すようなグースネックというフレームに、ハーレーのエンジンとスプリンガーフォーク、前後16インチのファットタイヤが備わった完成度の高いビンテージカスタムバイクです。昨年のデビュー以来注目を集めているのが、この『TYPE5 SHOVEL』。1970年代のハーレーダビッドソンに備わっていたショベルヘッドエンジン(S&Sというアメリカのメーカーが製造するレプリカエンジン)を持つゼロスタイルのバイク。ライドフィールは相当にハードながら、ロードシーンを駆け抜ける際の存在感は圧倒的。コアなハーレーファンのみならず、初めてその姿を見る人ですら「お!」と唸らせるほどと言ってもいいでしょう。お値段に目をやるとビックリしてしまうところですが、イチからこのバイクを作っていこうとするとこの価格では済みません。量産化されているからこそこの価格でおさまっているのです。その価値が分かる方にこそ楽しんでもらいたいモデルだと言えますね。
メーカー希望小売価格(税込)
・TYPE5 SHOVEL : 3,390,000円
勢いのある国産メーカー陣に負けず劣らずの海外メーカーの模様、いかがだったでしょうか。実際に会場でご覧になられた方も、その熱気をじっくり体感されたかと思います。日本のモーターサイクルシーンの盛り上がりはこれからと言えそうですね。