BMW Motorrad (ドイツ)
オートバイの世界でも最先端を行くメーカー、BMW Motorrad(以下 BMW)。クルマのイメージが強いかと思いますが、オートバイメーカーとしてスタートした歴史を持つBMWは、究極の大陸横断バイク『R 1200 GS』を筆頭に、[Adventure][Tour][Roadster][Sport][Urban Mobillity]というカテゴリーごとにハイスペックなモデルをラインナップ。昨年、ニューモデル『R nineT』をベースにカスタムバイクプロジェクトを実施、日本のみならず世界を驚かせたのですが、今年のモーターサイクルショーでもやってくれました。『IGNITE STRAIGHT SIX』と名づけられた新カスタムプロジェクト、ベース車両に選ばれたのは、カスタムとは無縁とも思えるBMWのラグジュアリーツアラー『K 1600 GTL』。手がけたのは、ハーレーダビッドソンを主にカスタマイズしてきたハーレー専門カスタムショップ『HOT-DOCK CUSTOM-CYCLES』代表の河北啓二さんと『KEN'S FACTORY』代表の永井健次さん。いずれもハーレーカスタムの世界では知られた業界屈指の重鎮で、まさかこんなところでサプライズ登場するとは。日本のモーターサイクルシーンでは、どちらかと言えば異質なアメリカンカスタムカルチャーから生まれた世界観との融合は、これまた日本のみならず世界をも驚かせたことでしょう。
BMWブース内の特設コーナーにこの2台が展示されていたのですが、間近で見るカスタムBMWの迫力は圧巻。来場者からはため息ともとれる感嘆の声が聞かれました。恐るべし。
トライアンフ (イギリス)
オートバイメーカーとしては1902年創業という歴史を持つ老舗のトライアンフ。太平洋戦争後には同メーカーのモデルが多くアメリカに輸出されて人気を博し、ハーレーが現スポーツスターの原点であるスポーツバイク『モデルK』の開発に着手するキッカケを作った世界屈指のメーカーです。現在、[Adventure][Classic][Cruiser][Super Sports][Touring][Roadster]というカテゴリーごとに、トライアンフの代名詞である三気筒エンジンと伝統の二気筒エンジンを持った名モデルをラインナップ。そんなトライアンフの東京モーターサイクルショーでのステージに飾られていたのがこちら。『ボンネビル ニューチャーチ』&『ボンネビル スピリット』。トライアンフの人気モデル『ボンネビル』をベースにテーマ性のあるカスタマイズが施された二台の限定モデルがこちら。ブラック塗装仕上げの車体を土台にポップなツートンカラー(クランベリーレッド&ピュアホワイトとサファイヤブルー&ピュアホワイト[写真左])のカラーが映えるニューチャーチは、モダンなシティユース向きの軽快な一台。一方スピリットは前後19インチ&17インチのスポークホイールという車体をベースに、1950年代のクラシカルな雰囲気をまとった仕上がりに。それぞれキャラクターがしっかりと打ち出された限定モデル、数に限りがあるので、気になる方はお急ぎを!
メーカー希望小売価格(税込)
・Bonneville Newchurch(限定20台):1,020,600円
・Bonneville Spirit(限定33台):1,242,000円
KTM (オーストリア)
ハーレー、ドゥカティ、BMW、トライアンフという四強はすでに視界に捉えているオーストリアのメーカー、KTM。[MINICYCLES][MOTOCROSS][ENDURO][FREERIDE][TRAVEL][HARDENDURO][SUPERMOTO][NAKEDBIKE][SUPERSPORT]と、一般仕様からレースシーン(オン&オフとも)まで幅広くカバーしたラインナップを誇る同メーカー、現在普通自動二輪免許(排気量400cc以下)で乗れるモデルを揃える希有な存在でもあります。今回そのKTMが、人気カテゴリーであるDUKE(デューク)のニューカマーを今回の東京モーターサイクルショーでお披露目しました。『250DUKE』&『RC250』。250DUKEは、既存モデル200DUKEがボアアップしたモデルで、後者はベースを同じくしつつ、兄弟モデル RC390などのラインナップに加わったフルカウル仕様。それぞれのキャラクターがはっきり打ち出されたDUKE250とRC250は、車検不要の排気量250ccクラスという日本でも人気が高い車検不要のカテゴリーにマッチしていますね。
メーカー希望小売価格(税込)
・250DUKE : 550,000円
・RC250 : 620,000円
国産メーカーの同排気量モデルと比較すると割高感があるかと思いますが、そこは海外メーカーゆえ。ヨーロッパらしいデザインやオートバイそのものへの味つけなど、国産メーカーにはない乗り味が楽しめる二台だと言えます。
そして見逃してはならない2つのメーカーについても、次ページにて触れていきましょう。